STEMCELL Technologies mTeSR mTeSR Plus-cGMP

  • 研究用

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「mTeSR Plus」は培地交換が週2回でも高品質な細胞を維持可能で、緩衝作用(pH)の改善とFGF2の安定化を実現したヒトES/iPS細胞維持培地です。 mTeSR™Plus(ST-100-0276)は、今までのST-05825の組成と同じですがcGMPの下で製造されており、再現性のある結果を得るために最高の品質と一貫性を保証しております。

2018/05/14 12:00の製品情報

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本製品は研究目的にのみ使用し、人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないようにご注意ください。

製品の特長

mTeSR1がグレードアップ

  • フレキシブルな培地交換スケジュール:培地の交換が週2回(4日間free-day)でも高品質な細胞を維持
  • 緩衝作用(pH)の改善とFGF2 の安定化:緩衝作用の改善とFGF2 の安定化により、細胞の品質をサポート
  • 優れた増殖能:「mTeSR 1」より 1.5 倍以上の増殖能
  • 優れた形態と核型異常なし:「mTeSR 1」より良い形態とより大きなコロニー
  • クローニング効率が上昇:CloneRサプリメントと組み合わせでシングルセル生存率向上

フレキシブルな培地交換スケジュール

mTeSR Plusは培地交換が週2回のスケジュールでも、細胞の品質を維持できます。(パフォーマンステスト済み)

培地交換が週2回のプロトコール

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mTeSR Plus培地交換のルールに従って、自分のフレキシブルな培養スケジュールを作ってみてください。
培地交換ルール:2Fの場合では培地交換を2日スキップでき、Fの場合でも培地交換を1日スキップできます。

フレキシブルな培養スケジュール

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P:継代、F:1倍量で培地交換、2F:2倍量で培地交換

FGF2の安定化により、細胞の品質をサポート

mTeSR Plusはゴールドスタンダード「mTeSR 1」の組成にもとづいた無血清培地ですが、完全4日間フリーで培養可能、緩衝作用(pH)の改善とFGF2※を含む培地の主要成分が安定化されており、細胞の品質をサポートします。
※FGF2(Fibroblast Growth Factor 2, 線維芽細胞成長因子): 無血清の培養条件下で未分化なヒトES細胞を維持させる不可欠な成長因子として、2000年にMichal Amitらによって発見されました。

37℃で72時間インキュベーションしたmTeSR Plus

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FGF2を安定なレベルで維持(ELISA法による測定)

緩衝作用の改善により、細胞の品質をサポート

最近の研究により、培地のアシドーシスがDNA損傷のレベル、ゲノムの不安定性、およびヒトES/iPS細胞の増殖抑制と関連することがわかってきました。
mTeSR Plusにおける安定性の強化により、培地のpHが維持され、アシドーシスによる細胞への各種ダメージを軽減します。

72時間培養後も培地の色が示すように培養に最適なpHレベルを維持

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培地交換が週2回でも高品質なES/iPS細胞を維持

mTeSR Plusで培養したES/iPS細胞は、高い細胞品質の指標である、明確な境界を有する均一で高密度に詰まったコロニーの形態を示します。
細胞は10継代後も幹細胞の特徴的な顕著な核小体および高い核対細胞質比(N/C)を保持しています。

ES/iPS細胞のコロニー形態維持

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mTeSR Plusで週2回培地交換して培養したヒトES(H9)細胞は、従来のmTeSR1で培養した細胞と比べて、より良い形態とより大きなコロニーを示します。

優れた増殖能、核型異常なし

mTeSR1で培養した細胞は、馴化培養なしでmTeSR Plusに移行できます。
最初のパッセージに続くラグ期間がなく、速い増殖速度が観察され、継代後すぐに、より高い集密度のより大きなコロニーが得られます。

優れた増殖能

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mTeSR PlusはmTeSR1の1.5倍以上の増殖能を示します。

核型異常なし

ヒトES/iPS細胞はルーチン培養中にノンランダムかつ、散発的に核型異常を獲得する能力があります。これらの細胞遺伝学的変化の背後にあるメカニズムは未知です。再発性の異常がヒトの癌においても多くに観察されており、治療用途にこれらの細胞を使用することに対して安全性の懸念が議論されています。
mTeSR Plusはその培地の安定性により、遺伝子の安定性ももたらします。


mTeSR Plusで培養したヒトES/iPS細胞

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(左)ヒトES (H1)、(右))iPS (WLS-1C) 細胞、それぞれ12継代しても異常なし。
(A)hPSC Genetic Analysis Kit,(B)Gバンド法の解析結果。


ヒトES/iPS細胞において最も影響を受け易い染色体は、1、8、10、12、17、18、20、およびXといわれています。
しかし、20qの変異は小さいので、Gバンド法で確認できない異常と言われています。Gバンド法で確認できない異常は、hPSC Genetic Analysis Kit※での検出をご検討ください。

※ヒト多能性幹細胞(ES/iPS細胞)で報告されている8種類の核型異常を同時検出できる、スクリーニング用qPCRキットです。

hPSC Genetic Analysis KitでGバンド法で検出できなかった20q11.21の重複を同定

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(A)hPSC Genetic Analysis KitでSTiPS-4D1 hiPS 細胞株の20q11.21染色体重複を検出 (B)Gバンド法では染色体重複を検出できず (C) 20p11(緑)と20q11.21(赤)のプローブによる蛍光in situハイブリダイゼーションで確認

ES/iPS細胞のクローニング効率が上昇

CRISPR-Cas9の使いやすさと汎用性は、個々の遺伝子と遺伝的変異が生物学と病因にどのような影響を与えるかについての理解を深める上で極めて重要です。ES/iPS細胞と組み合わせて使用され、幹細胞研究に革命をもたらしました。

ES/iPS細胞のような複雑な細胞型にとって、ゲノム編集実験を成功させるために、ゲノム編集前後の培養は最適化すべき重要なステップです。

mTeSR PlusはSTEMCELL Technologies社のCRISPR-Cas9システムとシームレスに連携して効率的な編集を行い、CloneRと組み合わせることで堅牢な培養システムを提供し、効果的に編集後の高い生存率をサポートします。

CloneRと組み合わせてシングルセル生存率を向上

高いクローニング効率

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mTeSR PlusはCloneRの併用でヒトES細胞(H1, H9)とヒトiPS細胞(WLS-1C)の高いクローニング効率を示します。

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mTeSR1培地(A)で得られたクローンと比べて、mTeSR Plusで得られたクローン(B)はより大きく、より早い時点で選択することができます。
(画像はシングルセル播種8日後のヒトES細胞(H9)の代表的なコロニー)

 

 

 

技術資料

よくある質問

ヒトES/iPS細胞維持用無血清培地(mTeSR1など)は無菌試験を行っていますか?

はい。USP-35<71>に基づいてバクテリアと真菌に対する無菌試験を行っております。

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mTeSR1で使用されたES/iPS細胞株のリストはありますか?

はい、ございます。 ご希望の方は弊社技術サポートまでお問い合わせください。

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ヒトES/iPS細胞維持用の無血清培地、「mTeSR1」および「TeSR2」の培地組成は?

mTeSR1 は、下記文献の組成をもとに開発されています。文献2のTable 3 No. 7の組成をご参照ください。
1. Feeder-independent culture of human embryonic stem cells. Ludwig TE et al. Nat Methods.(2006)
2. Comparison of defined culture systems for feeder cell free propagation of human embryonic stem cells. International Stem Cell Initiative Consortium In Vitro Cell Dev Biol Anim (2010)

mTeSR1には動物由来成分としてBSAが含まれます。Basal MediumはDMEM/F12です。

TeSR2 は、下記文献の組成をもとに開発されています。Supplementary Table 1に、詳細な組成が掲載されていますのでご参照ください。
Derivation of human embryonic stem cells in defined conditions. Ludwig TE et al. Nat Biotechnol.(2006)

TeSR2にはBSAでなくHSAが使用されています。Basal MediumはDMEM/F12です。

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