STEMCELL Technologies mTeSR iPSCdirect Healthy Control Human iPSC Line
- 研究用
iPSCdirect™ Healthy Control Human iPSC Line(商品コード:ST-200-0510)は、すぐに使えるシングルセル仕様のヒト人工多能性幹細胞(iPSC)です。 iPSCdirect™ は、一貫した高品質を備えた使い切りの凍結細胞で、iPSC研究用セルバンクの開発や特性解析にかかるコストや労力の削減と長期培養の回避を可能にし、研究をスピードアップさせます。本品は、解凍後ただちにiPSCベースのスクリーニングや様々な細胞種への分化に使用可能です。
本品は、ヒトiPSCコントロールラインである SCTi003-A 株から特別に凍結保存されています。製品性能を最適化するため、mTeSR™ Plus 培地を用いて製造されており、単層培養下での分化プロトコルに最適です。本品は、STEMdiff™ 分化培地を用いた各種細胞への分化(STEMdiff™ Ventricular Cardiomyocyte Differentiation Kit、STEMdiff™ SMADi Neural Induction Kit、STEMdiff™ Hepatocyte Kit など)に適しています。
本品は研究用(RUO)であり、学術および商用の両方での使用が許諾されています。ソースセルバンクのドナーの詳細と細胞品質の特徴は、以下の"データ紹介" 欄をご参照ください。その他の詳細については、ロット固有の検査証明書(CoA)をご参照ください。
製品の特長
iPSCdirect™は、シングルユースでメンテナンス不要のヒトiPS細胞凍結品
- 播種後、24時間で分化準備が整い、iPS細胞を単層培養で維持する必要なし
- 親細胞株の SCTi003-A と同様、業界標準以上の広範な品質管理下で製造
- 即時使用可能、高密度、かつ様々なSTEMdiff™分化培地 * に適合
* 分化のデータは、こちら>>
iPSCdirect™ 単層培養の流れ
図1. 単層向けの汎用的なiPSCdirect™解凍・培養プロトコル
iPSCdirect™の細胞を解凍し、CloneR™2(# ST-100-0691)を添加したmTeSR™ Plus(# ST-100-0276)培地中で播種し、一晩インキュベートする。推奨の播種密度は製品添付文書を参照。24時間後、 単層ワークフロー(STEMdiff™またはカスタマイズした培地を使用)に利用できる。
データ紹介
図2. 播種後24時間でさまざまなコンフルエンシーに到達
下流の実験に望ましい状態にするため、推奨の密度でiPSCdirect™ 細胞を播種し(A)低レベル、(B)中レベル、(C)高レベルのコンフルエンシーに到達させた(画像倍率は4倍)。解凍後にCorning® Matrigel® hESC-Qualified Matrix上で培養されたもの。
表1. 親細胞株のSCTi003-Aは、健康な女性ドナー由来
SCTi003-A株のドナーの人口統計学的、健康、および遺伝的な特徴は自己申告情報と全エクソーム配列に基づいている。性別は核型によって決定された。祖先およびHLAハプロタイプは、全ゲノムおよび全エクソーム配列の結合データから算出された。血液型(ABO/Rh)は次世代シーケンスによって決定された。身長、体重、BMIは採血施設で測定された。
図3. 典型的な核型の維持
解凍されたiPSCdirect™(SCTi003-A株 p34, n = 40)のG-T-Lバンディングでは、典型的な核型が示されクローン異常の証拠は見られない。ハプロイドゲノムあたりのバンド解像度は425 - 475 Gバンド。
表2. コピー数多型 (CNV) は親細胞株と一致
マスターセルバンクのSCTi003-AバイアルからDNAを抽出し、SNPマイクロアレイ解析を行い大規模なコピー数変異(CNV)を特定した。7番と14番染色体に、400kb超の2つのCNVが検出された。これらの欠損はゲノムのTCR領域に位置し、T細胞発生中のVDJ組換え過程を示す。配列設計、ゲノミクス位置、遺伝子、染色体バンディングはゲノムビルドGRCh37/hg19に基づく。
chr = 染色体; start cyto = 塩基対不均衡開始時の細胞遺伝学バンド; end cyto = 塩基対不均衡終了時の細胞遺伝学バンド; bp = 塩基対; SNP = 単一塩基多型; TCR = T細胞受容体; VDJ = variable, diversity, joining segment
図4. 未分化マーカーの発現
iPSCdirect™を未分化細胞マーカーのOCT3/4 およびTRA-1-60のフローサイトメトリーによって特徴づけた。解凍4日後のマーカー発現率を、3つの生物学的複製(n = 3 バイアル)の解析により定量化した。エラーバーは標準偏差を示す。
図5. 3胚葉系統への高い分化能
3群に分けたiPSCdirect™を、STEMdiff™Trilineage Differentiation Kit(# ST-05230)を用いて各胚葉に分化させた後、フローサイトメトリーで解析した。胚葉ごとに2種のマーカーを評価し、各細胞群の平均マーカー発現を棒グラフで表した(ドットは3回の技術的複製の平均、エラーバーは標準偏差、n = 3 の生物学的複製)。系統特異的マーカーはいずれも分化細胞の70%超で発現した。PAX6とNestinの発現は外胚葉、NCAMとBrachyury(T)の発現は中胚葉、CXCR4とSOX17の発現は内胚葉の各系統への分化を確認する。







