STEMCELL Technologies mTeSR mTeSR1 - cGMP
- 研究用
mTeSR1 (= modified Tenneille Serum Replacer 1:エムテイザー1)はフィーダー細胞を必要としない無血清培地で、世界初のDefinedなES/iPS細胞用維持培地です。フィーダー細胞に起因する培養のばらつきがなく、作業プロセスを効率化出来ます。フローサイト解析、核酸精製、Lysate、ダウンストリーム解析等において、 フィーダー細胞が影響することもありません。現在では50カ国以上で何千ものES/iPSセルラインの維持に利用されています。
製品の特長
おもな特長
- フィーダーフリー培養、無血清*の組成
- 1,500報以上の文献 、および数多くのES/iPS細胞系列での使用実績
- オンフィーダーからダイレクトに移行可能
- 長期継代培養後も、細胞の表現型と核型が正常
- 週末の培地交換不要プロトコールあり
- 別途サプリメントの添加不要
- 完全培地の状態で冷蔵2週間、冷凍で半年間保存可能
- 毒劇物非該当
*Serum-Free/SF/無血清 の定義(STEMCELL Technologies社)
- 血清、血漿、血リンパを成分として含みません。
- アルブミン、トランスフェリン、低密度脂質、ホルモン、血小板溶解物などの、血液、血清、血漿から加工または誘導された成分が含まれている可能性があります。
- 血清、血漿、血リンパ以外の他の生物学的成分(例、ウシ下垂体抽出物、血小板溶解物、成長因子、ホルモン、キャリアタンパク質などの組織抽出物)が含まれている可能性があります。
性能について
mTeSR1は、米国WiCell Research Instituteの技術提携のもとカナダSTEMCELL Technologies社で開発されました。京都大学 再生医科学研究所 附属幹細胞医学研究センターのヒトES細胞株にもご利用いただける事をご確認いただいております。
培養時のマトリックスとしてLaminin-521 を用いると、ヒト多能性幹細胞のシングルセルからの単層培養および継代培養が、ROCK inhibitorなしで可能になります。生体内の環境に最も近い培養を実現し、細胞はディッシュ上で均一に生育します。
使用方法
詳しい使用方法は製品マニュアルをご覧ください。こちら>>
データ
cGMP mTeSR1で培養したヒトES/iPS細胞は正常な形態を示す。
cGMP mTeSR1でヒトES/iPS細胞を培養すると、高い増殖速度を示す。
おしらせ
従来品のmTeSR1 (商品コード:ST-05850) は2017年5月に販売を終了し、現在はGMPグレード品 mTeSR1 - cGMP (ST-85850) に切り替えて販売しております。
製品記事
- 「mTeSR1」フィーダー細胞が不要なヒトES/iPS細胞維持用 無血清培地
- 週末の培地交換が不要に!ヒトES/iPS細胞メンテナンスのための新プロトコール
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- 「mTeSR Plus」新発売:週2回の培地交換で高品質なES/iPS細胞を!
- iPS細胞から膵β細胞分化に向けて - mTeSR1からmTeSR Plusへの切り替えによるラボワークの減少 研究者の声【13】
- 「TeSR + CloneR」ヒト多能性幹細胞(hPSC)ゲノム編集のワークフロー
- ヒトES/iPS細胞からの分化用培地(STEMCELL Technologies社)
技術資料
アプリケーションノート
資料動画
- mTeSRTM1を用いたヒトES/iPS細胞の継代培養
- 維持培養と分化のための、ヒトES/iPS細胞凝集体のカウント
- ReLeSRTMによるヒトES/iPS細胞塊の継代
- 動画マニュアル:ヒトES/iPS細胞培養用プレートのコーティング(mTeSR Plusへの移行_1)
- 動画マニュアル:ヒトES/iPS細胞塊の調製と継代培養(mTeSR Plusへの移行_2)
- 動画マニュアル:ヒトES/iPS細胞の維持培養と形態評価(mTeSR Plusへの移行_3)
- mTeSRTM1:最もスタンダードなヒトES/iPS細胞維持培地
- mTeSRTM1: 引用論文数No.1!ヒトES/iPS細胞維持培地
- Feeder-Independent Culture of hESCs and hiPSCs with mTeSRTM1
- 製品紹介:TeSRTM - 無限の可能性
- フィーダーフリー培地におけるアルブミンの役割
製品添付文書
よくある質問
- ヒトES/iPS細胞維持用無血清培地(mTeSR1)が使用されている文献は有りますか?
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mTeSR1を使用した文献は下記リンク先をご参照ください。
mTeSR 1 引用論文リスト(STEMCELL Technologies社のウェブサイトへ)
開く閉じる - mTeSR1を用いてMEFからフィーダーフリー培養に移行する方法はどのようにすればいいですか?
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mTeSR1の英文マニュアルをご参照ください。マニュアル中の「Cultured on a Feeder Layer to mTeSR1」の項目が該当いたします。
開く閉じる - mTeSR1およびTeSR2には抗生物質が添加されていますか?
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これらの培地には抗生物質は含まれておりません。
これは抗生物質に対して、ヒトのES細胞が高い感受性があるためです。
さらに抗生物質を加えますと、8-10継代目に自発的に分化してしまう事が確認されております。
これらの理由から、mTeSR1およびTeSR2に抗生物質を使用することは推奨しておりません。
参考文献:開く閉じる