STEMCELL Technologies STEMdiff STEMdiff APEL2 Medium
- 研究用
STEMdiff™ APEL™ 2は、ヒトES/iPS細胞を分化させるための、完全にdefinedな組成の無血清かつ動物性成分フリーな培地です。Andrew Elefanty博士によって報告されたAPEL組成に基づいており、タンパク質フリーハイブリドーマ培地などのundefinedな成分は含みません。 STEMdiff™APEL™2は、接着性プロトコールまたはAggreWell™などの胚様体(EB)ベースのプロトコールで使用できます。外胚葉、中胚葉および内胚葉の系列への分化のために、様々な誘導因子やサイトカインと共に使用できます。
製品の特長
特長
- 血清フリー、動物由来成分フリー、成長因子フリー
- ヒトES/iPS細胞の分化をサポート
- EB法、接着培養法のどちらにも対応可能
- Nature Protocols(Ng et al. 2008)に掲載された組成をもとに開発
注)STEMdiff APEL2 MediumはSTEMdiff APEL Mediumの後継品です。STEMdiff APEL Mediumの組成から5% Protein-Free Hybridoma Medium II (Thermo Fisher catalog #12040077)が除去されていますので、必要に応じて添加してご利用ください。
データ例
ヒト多能性幹細胞から造血系細胞への分化
hiPS-4D1 cells (左)およびH9 cells (右)をSTEMdiff APELで13日間分化培養後、造血系マーカーであるCD34, CD45の発現をフローサイトメトリーで解析したものです。
ヒト多能性幹細胞から心筋細胞への分化
Yang らの文献*を参考に、適切なサイトカインを添加したSTEMdiff APEL MediumとAggreWell 400で、胚葉体(EB)を形成させながら培養しました。
拍動するEBは、STEMdiff APELで16日間培養後からカウントされ始めました(n=9、5-95%で変化)。
* Yang L et al. Nature 453:524-528, 2008
ヒト多能性幹細胞から胚体内胚葉への分化
Rezania らの文献**を参考に、ヒトES細胞H9株を4日間培養し、胚体内胚葉マーカーのCXCR4およびSOX-17の発現をフローサイトメトリーで解析したものです。
左: サイトカインを添加していない STEMdiff APEL Mediumで培養した細胞
右: サイトカインを添加したSTEMdiff APEL Mediumで培養後、胚体内胚葉に分化した細胞
** Rezania A, et al. Diabetes 60:239-247, 2011