STEMCELL Technologies CloneR CloneR
- 研究用
CloneR™は、ヒトES/iPS細胞(hPSC)のクローニング効率とシングルセル生存率を高めるように設計された、定義された組成の無血清サプリメントです。CloneR™は、シングルセルへの馴化過程を経ることなくクローン細胞株を安定的に生成できるため、遺伝的異常の獲得リスクも最小化されます。
CloneR™は、hPSC維持培養用のTeSR™培地、および任意の細胞培養マトリックスとの互換性があります。
追加アプリケーションにおけるシングルセル生存率の改善、およびクローニング効率のさらなる改善には、後継品であるCloneR™2(ST-100-0691)のご利用がおすすめです。
製品の特長
CloneRは、ヒトES/iPS細胞のシングルセルクローニング用サプリメントです
- hPSCのゲノム編集過程を大幅に促進できます
- TeSR™ブランドの維持培地、および任意の培養基質と互換性があります
- シングルセル継代への馴化は不要です
- 細胞株を問わず、シングルセルの生存を向上させます
クローニングのワークフロー
培地はmTeSR1, mTeSR Plus, TeSR-E8、マトリックスはVitronectin-XF, Laminin-521, Corning Matrigelとの使用を評価済みです。
データ紹介
細胞株および播種方法によらず安定的にクローニング効率が向上
mTeSR1およびTeSR-E8にCloneRを加えた場合、ROCK inhibitorを加えた場合に比べて複数の細胞株でクローニング効率が大幅に向上した。細胞株はヒトES細胞(H1, H7)およびiPS細胞(WLS-1C, STiPS-M001)を使用し、(A)クローン化密度 25 cells/cm2、または(B)FACSのシングルセルソーティング(1 cell/well)によって播種した。
コロニーのサイズ比較とクローン株の形態
上段: CloneRを添加したmTeSR1で培養した細胞 (B) は、ROCK inhibitor (10 μM Y-27632) を加えたmTeSR1で培養した細胞 (A) に比べて大きなhPSCのシングルコロニーを形成。いずれも播種後7日目の画像。
下段: CloneRを加えたmTeSR1あるいはTeSR-E8培地で作製したクローン株は、hPSCの特長である顕著な核小体および高い核-細胞質比を維持。(A) H1 hES cell line、 (B)WLS-1C iPS cell line。
いずれもクローニング後、第7継代の代表的なコロニー像。
mTeSR Plusではさらに高いクローニング効率を実現
CloneRを添加したmTeSR Plusに播種したhPSC(H1、H9、WLS-1C、STiPS-M001)は、CloneRを添加したmTeSR1以上のクローニング効率を示す。Vitronectin XFコーティングプレート上にhPSCを25 cells/cm²で播種した。(n≧3)
CloneR ユーザー様の声
疾患iPS細胞株の維持にmTeSR1を、クローニングにmTeSR1 + CloneRを使用しています。mTeSR1は播種密度が低くても安定した培養ができ、非常に使い勝手が良いです。またCloneRを添加すると、ROCK inhibitorよりもシングルセルでの生存率が高くなり重宝しています。
(F大学医学部・Y様)