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STEMCELL Technologies STEMdiff STEMdiff Ventral Forebrain Organoid Differentiation Kit

  • 研究用

STEMdiff™ Dorsal および Ventral Forebrain Organoid Differentiation Kitは、ヒト多能性幹細胞(hPSC)から3次元のパターン化された脳オルガノイドを、マトリックスへ埋め込まずに作製できる無血清の細胞培養培地です。AggreWell™で作製した胚様体 (Embryoid Body; EB) を用い、オルガノイドどうしの融合を防ぎながら、1キットあたり500を超える再現性の高いオルガノイドを作製できます。
これらの脳領域特異的オルガノイドは、Sergiu Paşcaによるプロトコル(F Birey et al. Nature, 2017)を基に開発されており、発達中のヒト前脳に典型的な細胞組成と構造組織を備えた3次元in vitroモデルです。

STEMdiff™ Dorsal Forebrain Organoid Differentiation Kit(ST-08620)は初期発達中の背側外套の組織を、STEMdiff™ Ventral Forebrain Organoid Differentiation Kit(ST-08630、本品)は初期発達中の腹側外套下部の組織を生成します。これらのキットで作製されたオルガノイドは、脳領域の相互作用を研究するために集合体 - assembloid - として共培養することもできます(F Birey et al. Nature, 2017)。

50日を超える長期培養の場合、オルガノイドの維持に必要なコンポーネントを STEMdiff™ Neural Organoid Maintenance Kit(ST-100-0120)として別途購入いただけます。

2018/05/14 12:00の製品情報

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本製品は研究目的にのみ使用し、人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないようにご注意ください。

製品の特長

STEMdiff™ Ventral Forebrain Organoid Differentiation Kitをもちいて、hPSCから腹側前脳神経オルガノイドを作製できます

  • オルガノイドの融合がないため、操作と培地の無駄を減らせます
  • 細胞株間/内でオルガノイド形態の再現性が高く、疾患表現型の分析感度が向上します
  • AggreWell™ 800を使用して1キットでオルガノイド500個以上を作製し、より強力な統計的複製とより詳細な縦断的研究が実現できます
  • マトリックスフリーの組成とプロトコルにより、マトリックス包埋手順が不要です
  • 一貫したサイズのオルガノイドは、簡単に処理および切片作製できます
  • 神経毒性および神経変性モデルとして、長期培養生存とカスパーゼ-3発現低下を達成できます
  • モジュール式の領域パターン化オルガノイドを組み合わせることで、疾患モデルや再生研究用の高次元の集合体を作製できます

腹側前脳神経オルガノイド作製の流れ

hPSCから43日間で腹側前脳オルガノイドを作製できます。EBをAggreWell™ 800プレートを用いて6日で作製した後、浮遊培養で成長させ、腹側前脳へとパターン化します。腹側前脳オルガノイドの長期維持と成熟については、製品添付文書をご参照ください。

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データ紹介

均一な神経オルガノイドの作製

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(A) Neural aggregates formed in AggreWell™800 microwell plates exhibit uniform size and shape at day 6. H9-derived ventral forebrain organoids from a single batch have spherical morphology at days (B) 15 (C) 25 (D) 50 (E) 75 and (F) 100. Scale bar = 1 mm. (G) Ventral forebrain organoids exhibit homogeneous size over multiple cell lines (average ± SD, using 11 cell lines with 3 - 5 organoids counted per cell line and time point).

腹側前脳オルガノイドの成熟にともなう脳領域特異的マーカー発現

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(A) Ventral forebrain organoids at day 25 exhibit a high level of expression of NKX2.1 (magenta; DAPI, gray). (B) NKX2.1-positive neurons (magenta; DAPI, cyan) are plentiful by Day 50 (DAPI, cyan), but Somatostatin-positive GABAergic interneurons (SST, green) are rare. (C) By day 75, SST-positive interneurons (green; NKX2.1, magenta) are observable.

脳領域特異的パターン化の主要なマーカー発現

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RNA from single organoids was harvested at a series of time points and subsequently assayed using bulk RNA-seq (1 data column = 1 organoid). (A) Heat map of select genes shows that dorsal forebrain organoids (DFO) express increasing levels of cortex- and glutaminergic neuron-specific genes from day 25 to 75. (B) Day 25 ventral forebrain organoids (VFO) exhibit high expression of markers of the medial ganglionic eminence and of GABAergic neurons. Heat map scale quantifies gene expression across each row with a normalized z-score for each gene.

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