STEMCELL Technologies BrainPhys BrainPhys Imaging Optimized Medium
- 研究用
BrainPhys™ Imaging Optimized Medium(製品コード:ST-05796)は、神経細胞用の無血清基礎培地です。培地組成は、Cedric BardyとFred H. Gageが報告したBrainPhys™に基づいており、イメージング用途向けに最適化されています。
本品のアプリケーションには、ライブ蛍光イメージング(カルシウムイメージングおよび光遺伝学)や神経細胞培養が含まれます。培地組成にフェノールレッドを含まないだけでなく、バックグラウンドの蛍光を低減し、連続露光時の安定性を高めた製品です (M Zabolocki et al. Nat Comm, 2020)。
製品の特長
BrainPhys™ Imaging Optimized Mediumで、無血清培養ニューロンのイメージングと機能を改善
- 長時間のライブイメージングでも光毒性なし
- 488 nm励起チャネルにおける自家蛍光バックグラウンドを低減
- 培養と機能アッセイの両方に対応できるため、培地交換による細胞への負荷を回避可能
- 脳の細胞外環境の再現度を向上
- 神経機能を改善し、高いシナプス活性をもつニューロンの比率を向上
- 徹底した原料スクリーニングと品質管理により、製品ロット間差を最小化
培養ニューロンのイメージングの流れ
hPSC由来ニューロンの分化過程でのライブイメージング
hPSC由来ニューロンを、適切なサプリメントを加えたBrainPhys™ Imaging Optimized Mediumに移行して最大14日間培養できます。
プライマリー組織由来ニューロンの成熟過程でのライブイメージング
プライマリー組織由来ニューロンを、血清代替サプリメントを加えたBrainPhys™ Imaging Optimized Mediumに移行して最大14日間培養できます。
データ紹介
イメージングする細胞の光毒性と自家蛍光を低減
(A)BrainPhys™ Imaging Optimized Mediumで培養した初代ラット皮質ニューロンは、青色LED光に12時間露光した後も健康な形態を維持します。(B)生きたニューロンを染色するNeuroFluor™ NeuO色素で標識したニューロンは、平均発光波長525 nmのバックグラウンド蛍光が減少し、画像のコントラストが改善しました。オリジナルのBrainPhys™ Neuronal Mediumよりもライブイメージング条件下で優れた性能を示しています。
一方、BrainPhys™ Neuronal Mediumは長期培養下での細胞の健康状態維持に優れているものの、同条件で(C)いくつかの崩壊した細胞体と神経突起(黒矢印)、および(D)自家蛍光を示します。
標準的な神経培地や他社製イメージング培地より自家蛍光を低減
400 - 700 nmの可視光発光スペクトルを、励起波長375 nm(紫外線)、405 nm(紫)、488(青)、532 nm(緑)における試験培地および対照培地(PBS)の自家蛍光強度の平均値として測定しました。培地に細胞は含まれていません。データ正規化のため、PBSの平均蛍光強度を他培地から差し引きました(n=8 の複製ウェル、3回の独立実験)。BrainPhys™ Imaging Optimized(BPI)の自家蛍光強度はPBSと同等で、標準的な神経培地で観察される強度と比べてはるかに低くなっています。
Adapted from Zabolocki et al. 2020, Nature Communications, available under a Creative Commons 4.0 License.
3D神経培養の蛍光イメージングで、シグナル対バックグラウンド比を改善
GFP標識した腹側前脳オルガノイドを、未標識の背側前脳オルガノイドと1週間共培養して融合させた後、Forebrain Organoid Differentiation Medium(STEMdiff™ Dorsal Forebrain Organoid Differentiation Kitに含有、右)またはBrainPhys™ Imaging Optimized Medium(BPI、左)を用いてライブイメージングしました。BPI中では、介在ニューロンの移動をより明確に可視化できます。
Adapted from Zabolocki et al. 2020, Nature Communications, available under a Creative Commons 4.0 License.
ヒトニューロンのin vitro ライブカルシウムイメージング
hPSC由来ニューロンの細胞内Ca2+変化を、Ca2+センサーのタイムラプスイメージングで測定しました。細胞体に関心領域(ROI)を描き、時間経過に伴う蛍光強度の変化(ΔF/F0)を測定しました。同じ視野(FOV)の画像を、人工脳脊髄液(ACSF)、BrainPhys™ Imaging Optimized (BPI)、Imaging Alternative 2、Imaging Alternative 1の各培地で撮影しました。(A)BPI中の神経集団の代表画像。白い円は活性ROIを示し、蛍光強度は細胞内のCa2+レベルを表します。(B)BPI、Imaging Alternative 1(Img Alt 1)、およびImaging Alternative 2(Img Alt 2)におけるCa2+シグナルを比較すると、Ca2+スパイクを示す細胞の割合は有意に異なります(マン・ホイットニー両側検定、平均±SEM)。 Ca2+スパイクを示す活性細胞を、BPI(n=243細胞)、Img Alt 2(n=39)、Img Alt 1(n=18)においてカバースリップ2枚の7視野域で比較しました。(C)異なる培地で同ROIからトレースした例。
Adapted from Zabolocki et al. 2020, Nature Communications, available under a Creative Commons 4.0 License.
その他のデータ:
こちら>>(STEMCELL Technologies社ウェブサイト)からご覧ください










