STEMCELL Technologies mTeSR Human iPSC Line 3A-2 APP K670N/M671L
- 研究用
- 新製品
SCTi003-A-2株は、高品質で遺伝的背景が同質(アイソジェニック)な、APP K670N/M671L変異導入済みのヒト人工多能性幹細胞(hiPSC)です。この細胞株を用いることで神経変性疾患の研究を推進できます。
本品は、十分に特徴付けられた健康なコントロールhiPSC株であるSCTi003-A株に由来し、内因性アミロイド前駆体タンパク質(APP)遺伝子をCRISPR-Cas9を介して編集し、ホモ接合性のK670N/M671L二重変異(別名:スウェーデン変異)を導入して作製されました。アミロイド形成プロセシングや早期発症アルツハイマー病(Alzheimer's disease; AD)の研究に理想的なモデルです。
製品の特長
SCTi003-A株をCRISPR編集した、家族性アルツハイマー病研究向けの凍結ヒトiPS細胞
- アルツハイマー病モデルに便利な、APP K670N/M671L(スウェーデン変異)をもつ遺伝子編集hiPSC株
- 製造プロセス全体を通じ、業界標準を満たす品質管理がされた信頼性の高い細胞(ISCBI, 2009; ISSCR Standards, 2023)
- STEMCELL Techonologies社の「TeSR™」培地による維持や、「STEMdiff™」による分化のワークフローへの組み込みが容易
- 倫理的な調達と十分な特徴付けがされた健康なコントロール細胞株から作製され、質の高い研究を推進
- 明確な遺伝子型-表現型解析への使用に適した、検証済みのオンターゲット遺伝子組み換え細胞株
SCTi003-A-2株は、最適な性能とバッチ間の再現性を保証するため、mTeSR™ Plus、Corning® Matrigel® hESC-Qualified Matrix、および ReLeSR™ を含む培養系で、厳密な品質管理手順のもと製造されています。核型の安定性と三胚葉への分化能を維持し、hPSCreg® に登録されており倫理的な調達と国際基準への準拠がサポートされます。
STEMdiff™製品による神経およびグリアへの分化プロトコルにも適合しており、アミロイド形成プロセシングと早期発症アルツハイマー病のメカニズムの研究や、APP経路を標的とする治療介入の評価に理想的なhiPSCモデルです。コントロールマッチ実験には、Healthy Control Human iPSC Line, Female, SCTi003-Aをご利用ください。その他のコントロールiPSC株やそれらに由来する分化細胞も供給しております。
本品は研究用(RUO)で、治験審査委員会(IRB)が承認したプロトコルのもとで学術および商業的な研究用途が許可されています。全エクソームおよび全ゲノム配列データファイルはご要望に応じて提供可能です(価格はお問い合わせください)。
図1.ヒトiPS細胞株 SCTi003-A-2, APP K670N/M671L (Swedish Mutation) の作製
APP遺伝子構造マップを上部に示します。CRISPR-Cas9による遺伝子編集で、親細胞株のSCTi003-A(製品コード:ST-200-0511)のAPP遺伝子の両対立遺伝子にK670N/M671L二重変異(スウェーデン変異)を導入しました。コドン670と671に標的ヌクレオチド置換を導入し、リジン(AAG)をアスパラギン(AAC)に、メチオニン(ATG)をロイシン(CTT/CTC)にそれぞれ変換しました。親細胞株SCTi003-Aと編集済み細胞株SCTi003-A-2の配列は、サンガーシークエンシングで検証し(挿入図)、スウェーデン変異のホモ接合導入が確認されました。
SCTi003-A-2株のその他のデータ:
Data Figures(STEMCELL Technologies社のウェブサイトにリンクします)








