STEMCELL Technologies STEMdiff Human iPSC-Derived Neural Progenitor Cells
- 研究用
Human iPSC-Derived Neural Progenitor Cells は、高品質なヒト神経前駆細胞(neural progenitor cells:NPCs)の凍結品です。解凍後ただちに使用できるNPCを用いて、神経ワークフローを自信を持って開始できます。
本品は、健康な女性ドナーの末梢血単核細胞(PBMC)に由来するヒト人工多能性幹細胞(iPSC)コントロール株 SCTi003-Aから分化し、凍結保存した中枢神経系(CNS)タイプの前駆細胞です。これらのヒトNPCは多能性で、STEMdiff™キットを用いた前脳ニューロン、中脳ニューロン、アストロサイトへの分化を含む、様々な中枢神経系細胞への下流分化に適しています。
広範囲に試験された堅牢なSCTi003-A株から、無血清のSTEMdiff™ SMADi Neural Induction Kitを用いて分化したNPCは、高い品質が確保されています。また、NPCはSTEMdiff™ Neural Progenitor Mediumにより増殖できるため、大量の細胞が必要なワークフローのコストを削減可能です。増殖したNPCは、STEMdiff™ Neural Progenitor Freezing Mediumを用いて凍結保存することで、実験スケジュールを柔軟に変更できます。
本品は研究用製品(RUO)で、学術・商業研究用としての承認を受けています。由来する血液サンプルは、治験審査委員会(IRB)またはその他の規制当局が承認した同意書およびプロトコルを用いて倫理的に提供されています。
製品の特長
ヒトiPS細胞株 SCTi003-Aから分化した神経前駆細胞(NPC)
- 詳細に特性解析済みのコントロールiPS細胞株に由来する高品質なNPC
- 解凍後すぐ、STEMdiff™ Neural Progenitor Mediumで増殖可能
- NPCを中間体として神経分化を開始することで、時間を節約
- STEMdiff™ 神経分化培地で、前脳ニューロンやアストロサイトに分化可能
- 同一の遺伝的背景をもつ適切なニューロン-アストロサイト共培養系の樹立が可能
ご注意
ソースセルバンクのドナー詳細および細胞品質特性については、以下のSCTi003-Aの情報をご参照ください。
コントロールに最適な凍結ヒトiPS細胞株
SCTi003-Aは、αβT細胞に由来し、VDJ配列の再構成を受けています。核型的に安定であり、3胚葉分化能を示し、未分化細胞マーカーを発現し、非組み込み型技術によりリプログラミングされています。hPSCreg®に登録されており、コミュニティ基準に基づく倫理的・生物学的適合性が保証されます。詳細については、ロット別の検査証明書(CoA)および凍結iPS細胞についてのFAQもご参照ください。
データ紹介
図1. ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞は、多能性の中枢神経系前駆細胞に特徴的な高品質な形態を示す
凍結保存されたヒトiPS細胞由来神経前駆細胞(NPC)を解凍し、Corning® Matrigel®をコーティングしたプレートに200,000細胞/cm²の密度で播種した。NPCをSTEMdiff™ Neural Progenitor Medium中で37℃、24時間培養した後、明視野顕微鏡で観察すると、NPCに期待される小さく涙滴状の形態を示した。(A)4倍、(B)10倍。
図2. ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞は特徴的なマーカーを発現する
ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞(NPC)を解凍して培養を確立した後、固定して免疫細胞化学染色を行った。NPCは神経前駆細胞マーカーの(A)SOX1および(B)PAX6を発現し、(C)成熟ニューロンマーカーであるβIII-TUBの発現は低かった。(D)さらに、NPCに期待される小さく涙滴状の形態を示した。(E)各マーカーの発現率を定量した。PAX6とSOX1はNPCの90%で発現していた一方、βIII-TUBの発現はNPCの10%未満であった。エラーバーは標準偏差を示す(n = 2 の生物学的反復)。
図3. ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞は、前脳ニューロンへ効率よく分化できる
ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞(NPC)を、STEMdiff™ Forebrain Neuron Differentiation Mediumで37℃、6日間培養して前脳ニューロンへと分化させた。その後、STEMdiff™ Forebrain Neuron Maturation Mediumで14日間培養し、得られた成熟前脳ニューロンの免疫細胞化学染色を行った。(A)前脳ニューロン培養物には、(B)ニューロン特異的マーカーのβIII-TUB(マゼンタ)を発現し、(C)アストロサイトマーカーのGFAP(緑)を発現しない細胞群が含まれる。(D)核はDAPI(灰色)で染色した。
図4. ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞は、中脳ニューロンへ効率よく分化できる
ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞(NPC)を、STEMdiff™ Midbrain Neuron Differentiation Mediumで37℃、6日間培養して中脳ニューロンへと分化させた。その後、STEMdiff™ Midbrain Neuron Maturation Mediumで14日間培養し、得られた成熟中脳ニューロンの免疫細胞化学染色を行った。(A)中脳ニューロン培養物には、(B)ニューロン特異的マーカーのβIII-TUB(赤)および(C)ドーパミン作動性ニューロンマーカーのTH(緑)を発現し、(D)アストロサイトマーカーのGFAP(マゼンタ)を発現しない細胞群が含まれる。(E)核はDAPI(青)で染色した。
図5. ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞は、アストロサイトへ効率よく分化できる
ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞(NPC)をSTEMdiff™ Astrocyte Differentiation Mediumで37℃、21日間培養してアストロサイトへと分化させた。その後、STEMdiff™ Astrocyte Maturation Mediumで7日間培養し、得られた成熟アストロサイトの免疫細胞化学染色を行った。(A)アストロサイト培養物には、(B)アストロサイトマーカーのS100β(緑)および(C)GFAP(赤)を発現し、(D)ニューロンマーカーのDCX(マゼンタ)を発現しない細胞群が含まれる。(E)核はDAPI(青)で染色した。
図6. ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞は、複数回の継代培養で増幅できる
ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞(NPC)を解凍し、STEMdiff™ Neural Progenitor Mediumで37℃、計5週間の継代培養(約7日ごとに1回継代)を行った。NPCは1継代あたり2.8 ± 0.5倍(平均 ± SEM)の増殖倍率で、効果的に増殖できることが示された。
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