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ラーニングコーナー

2018/04/06

STEMdiff Cerebral Organoid Kit パフォーマンス vs. 適さない試薬

  • 用途別細胞培養

STEMdiff Cerebral Organoid Kitは、ヒト多能性幹細胞(ヒトES/iPS細胞、hPSC)由来大脳オルガノイドの形成効率と再現性が高い、無血清・all-in-oneのキットです。

STEMdiff Cerebral Organoid Kitの利点

STEMdiff Cerebral Organoid Kitは、大脳オルガノイドの培養において、自家調製の試薬に比べていくつかの利点があります。

  • 分化が困難な細胞系を含む、オルガノイドの形成効率を高めるために最適化された無血清培地
  • 厳密な原料スクリーニングと広範な品質管理により、より高品質なオルガノイドの収量における再現性を保証
  • すべての必要なコンポーネントを含み、より簡便なプロトコールを提供

文献例

モデル化に脳オルガノイドが使用された文献例です。
各文献の番号と題名は「参考文献」の項をご覧ください。

  • 小頭症(Microcephaly)(3)
  • ジカウイルスの感染による小頭症(ZIKA Virus-Induced Microcephaly)(4-7)
  • コカインの作用(Effect of Cocaine)(8)
  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)/ ティモシー症候群(Autism Spectrum Disorder/Timothy Syndrome)(9)
  • アルツハイマー病(Alzheimer’s Disease)(10)
  • がん(Cancer)(11)

データ例

STEMdiff Cerebral Organoid Kitで形成された脳オルガノイドは、適さない自家調製試薬に比べて品質、収量およびマーカー発現が改善されています。

分化が困難な細胞系を含むオルガノイドの形成効率を高めるために最適化

1039_Fig1.jpg

A)STEMdiff Cerebral Organoid Kitで形成された培養40日後の大脳オルガノイドは、直径1mmを超える厚い組織様構造が発達
B)適さない試薬で形成された培養40日後の大脳オルガノイドは、厚い組織様構造の発達がなく、代わりに大きな流体が充填された嚢胞を生成
Scale bar =1 mm.

厳密な原料スクリーニングと広範な品質管理で、より高品質なオルガノイドの収量における再現性を保証

1039_Fig2_left.jpg
1039_Fig2_right.jpg

C)STEMdiff Cerebral Organoid Kitで形成された大脳オルガノイドのRT-qPCR解析、神経前駆細胞および成熟したニューロンの発現上昇を示す
D)適さない試薬で形成された大脳オルガノイドは、神経マーカー発現が弱い
(データを18S / TBPに標準化し、未分化hPSCコントロールと比較;average±SEM n = 2 per cell line, 6 organoids per analysis)

参考文献

  1. Lancaster M et al. (2014) Nat Protoc 9(10): 2329-40.
  2. Lou, C. et al. (2016). Cell Rep 17(12): 3369-84.
  3. Lancaster MA et al. (2013). Nature 501(7467): 373-9.
  4. Wells MF et al. (2016). Cell Stem Cell 19(6): 703-8.
  5. Garcez PP et al. (2016). Science 352(6287): 816-8.
  6. Cugola FR et al. (2016). Nature 534(7606): 267-71.
  7. Dang J et al. (2016) Cell Stem Cell 19(2): 258-65.
  8. Lee CT et al. (2017). Neuropsychopharmacology 42(3): 774-84.
  9. Mariana J et al. (2015) Cell 162(2): 375-90.
  10. Raja WK et al. (2016) PLoS One 11(9): E0161969.
  11. Hubert CG et al. (2016) Cancer Res 76(8): 2465-77.
  12. Bershteyn M et al. (2017) Cell Stem Cell 20(4): 435-49.
  13. Iefremova V et al. (2017) Cell Rep 19(1): 50-9.

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