製品の特長

Dynabeads Streptavidin for Target Enrichmentは、NGSライブラリー調製用のターゲットDNA配列を高純度に濃縮します

• 感度と結果の再現性が高い
• 結合速度が速く、結合容量も大きい
• 自動化が容易で、ハイスループットニーズに対応

多くのストレプトアビジン結合磁気ビーズは、サイズやケミストリーが異なる汎用ビーズで、基本的にあらゆるビオチン化リガンドの分離に使用されます。このため、特定のアプリケーションへのニーズに合う製品の選択が難しいことがあります。本品はこれを容易にするために開発された、NGSライブラリー調製用の標的DNA配列を単離できるストレプトアビジンコートビーズです。

本品はビーズ表面のストレプトアビジンに標的特異的なビオチン化プローブを固定化し、特異的ハイブリダイゼーションにより目的のDNA配列を効率よく捕捉します。その後の洗浄工程では、磁気分離を用いて高純度に精製します。

単一サイズのDynabeads磁気ビーズは、ISO 13485に準拠して製造された組み換えストレプトアビジンと共有結合しており、堅牢で再現性の高いNGS分析結果を得られる高品質の製品です。濃縮した標的配列は、事実上すべてのNGSプラットフォームのワークフローに組み込むことができます。

出発サンプルには、クロマチン免疫沈降（ChIP）サンプルから抽出した核酸、または単離した純粋な核酸が適しています。
1 μmのDynabeadsはハイスループット精製に最適です。精製プロセスは、KingFisher™サンプル精製システムまたはリキッドハンドラーを使用し、KingFisher Presto Purification Systemなどと組み合わせることで自動化できます。

本製品を市販の製品やサービスでカスタマイズする場合、あるいはより大きなバルク容量が必要な場合は、弊社までお問い合わせください。

製品仕様

• 濃度：　10 mg/mL
• 単離技術：　磁気ビーズ
• リガンドタイプ：　組み換えストレプトアビジン
• ビーズ直径：　1 μm
• ビーズ材質：　ポリスチレン
• 使用対象（アプリケーション）：　NGSのための核酸ターゲット濃縮
• 使用対象 (装置)：　NGS装置
• ハイスループット適合性：　あり
• 認証／コンプライアンス：　ISO 13485

データ紹介

Dynabeads Streptavidin for Target Enrichment（#2-赤）、ポジティブコントロール（#10）、4種の他社製ストレプトアビジン磁気ビーズを用いて調製した、最終ライブラリーの測定濃度（nM）を示しています。全サンプルをtriplicate（n=3）で調製しました。最終的なライブラリー濃度は、ライブラリー断片の濃度とサイズ分布に基づいて計算しました。下流のエクソームシーケンスのための受け入れ基準は2.5 nMとしました。