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ラーニングコーナー

2020/05/15

ASSESSING -3胚葉分化能確認-

  • 用途別細胞培養

はじめに

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ES/iPS細胞は「多能性」が維持されている事が重要です。培地によっては一定の方向への分化がしにくくなったり、一定の方向への分化がしやすくなったりするとも言われています。
目的にもよりますが、基本的にはすべての方向への分化能を有していることが重要と考えられます。その為には定期的に分化能が維持できているかを確認する必要があります。
ヒトES/iPS細胞株が3つの胚葉(外胚葉、中胚葉、内胚葉)に分化する能力を機能的に検証する方法として、EB法とテラトーマ形成試験が良く使用されています。これらの時間がかかり標準化が難しい方法に代わる、わずか7日でヒトES/iPS細胞の分化能評価ができる培地キット STEMdiff Trilineage Kitが開発されています。

テラトーマ形成試験に代わるヒトES/iPS細胞の分化能評価

テラトーマ形成試験に代わるヒトES/iPS細胞の分化能評価

ヒトES/iPS細胞(ヒト多能性幹細胞、hPSC)の分化能評価には、従来マウスへの移植によるテラトーマ形成試験(テラトーマアッセイ)がよく用いられてきました。しかし、テラトーマ形成試験は時間とコストがかかります。また、プロトコールが標準化されていないため、結果にバラつきが生じる問題があります。

3胚葉分化能確認に役立つ製品

多能性の評価:STEMdiff™ Trilineage differentiation kit

従来品から外胚葉培養系の改善、前培養の簡素化により1週間以内に分化能を評価することが可能になりました。従来のテラトーマアッセイやEB法に代わる、低コストで再現性の高い、明確な結果を得られる方法です。

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