STEMCELL Technologies STEMdiff Human iPSC-Derived Midbrain Organoids, Differentiated
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Human iPSC-Derived Midbrain Organoidsは、ヒトiPS細胞から誘導した一貫性のある典型的な中脳オルガノイドで、神経研究を迅速かつ確実に加速させます。ご自身の実験デザインに最適化できるよう、形成済みの新鮮オルガノイドを分化(42 - 49日目、本品)または成熟(90 - 97日目、ST-200-0792)時点で購入可能です*。
本品はSergiu Paşca博士のプロトコルに基づく領域特異的な脳オルガノイドで、発達中のヒト中脳を代表する細胞組成と構造組織を有する3次元のin vitroモデルです。機能的な3Dシステム内で中脳ドーパミン作動性ニューロンを研究するための、信頼性の高いモデルとなります。
神経研究における最適な品質確保のため、本品はコントロールiPS細胞株 SCTi003-A(製品コード:ST-200-0511)から、STEMdiff™ Midbrain Organoid Differentiation Kit(同:ST-100-1096)を用いて製造されています。
本品は、STEMdiff™ Neural Organoid Maintenance Kit(同:ST-100-0120)により維持培養でき、予測アッセイ、ハイスループット表現型スクリーニング、および神経毒性アッセイ向けの汎用性の高いツールとなります。
詳細については、よくある質問 ~凍結iPS細胞~ もご覧ください。
* 製品の納期は供給状況により変動します。詳しくはお問い合わせください。
製品の特長
ヒトiPS細胞株由来の新鮮な中脳オルガノイドで、中脳の3Dモデルを実現
- Ready-to-useの中脳オルガノイドで、迅速に実験開始
- 詳細に特性解析されたコントロールiPS細胞株(SCTi003-A)由来の、高品質なオルガノイド
- 神経活動の検証済みで、生理学的に適切な結果を取得
- STEMdiff™ Neural Organoid Maintenance Kitでオルガノイドを維持可能
本品の作製手順(概略)
mTeSR™ Plusで維持されたSCTi003-A iPS細胞を解離し、STEMdiff™ Midbrain Organoid Differentiation Kit のSeeding Mediumを入れたAggreWell™800プレートに、3 x 10^6 細胞/ウェルの密度で播種します。その後、培養物にFormation Mediumを毎日補給します。6日後、オルガノイドを懸濁液中に移して培養し、成長と中脳パターン形成を促します。
中脳オルガノイドは、STEMdiff™ Neural Organoid Maintenance Kitにより長期維持とさらなる成熟が可能です(詳細は、製品添付文書を参照)。
* オルガノイドの出荷時期
データ紹介
脳領域特異的パターン形成の主要マーカー発現
SCTi003-A iPS細胞から分化した個別の中脳オルガノイドを、60日目と100日目に採取しRNA発現を解析しました。親細胞株およびTBPハウスキーピング対照遺伝子と比較した倍率変化を示します。
(A)中脳底板前駆体マーカー FOXA2は、60日目と100日目に上昇しました。より成熟した辺縁領域ドーパミン作動性マーカーの(B)TH、(C)PITX3、および一般的なニューロンマーカーの(D)MAP2は、60日目と100日目に上昇しました。(E)グリアマーカー GFAPは、100日目に上昇しました。各色は個別の分化を表します。