STEMCELL Technologies PancreaCult PancreaCult Organoid Growth Medium (Human)
- 研究用
PancreaCult™ (Human) は、ヒト膵臓の膵管/膵外分泌組織からオルガノイドを樹立、増殖、および維持する培地システムです。完全で堅牢な膵管オルガノイドのワークフローを提供します。膵管オルガノイドは膵管上皮機能の研究、がんや嚢胞性線維症などの膵臓疾患モデル、薬剤スクリーニングや毒性アッセイのツールとして有用です。
ヒト膵臓オルガノイドはPancreaCult™ Organoid Initiation Medium(OIM)(# ST-100-0820)を用いて、新鮮または凍結保存された膵島枯渇外分泌画分から樹立します。OIMの組成は、組織からのオルガノイド形成率を高めるように最適化されています。
次に、培地をPancreaCult™ Organoid Growth Medium(OGM)(# ST-100-0781、本品)に切り替えて培養することで、長期維持、継代、無血清条件での薬剤スクリーニング、または凍結保存が可能になります。
PancreaCult™ (Human) で増殖させたオルガノイドは多様な培養プロトコルに対応可能です。たとえば、Transwell®を用いた2次元単層培養、希釈Corning® Matrigel®を用いた浮遊培養、ハイスループットアッセイ適合の培養形式などが含まれます。
本品はHUBとの共同開発製品です。商業目的で使用する場合は、HUB(www.huborganoids.nl/)へご連絡の上、商用ライセンスまたはHUBとのライセンスに関する説明を受けてください。
製品の特長
*本品は、ヒト膵臓オルガノイドを長期維持および継代するための培地です。膵島枯渇外分泌画分からオルガノイドを樹立するには、PancreaCult™ Organoid Initiation Medium(OIM)(# ST-100-0820)をご利用ください。
PancreaCult™ Organoid Media (Human) で、ヒト膵管オルガノイドを樹立、増殖、維持
- さまざまなドナーの正常/腫瘍の膵臓組織からオルガノイド培養が可能
- EGF除去により、KRAS活性化がん細胞から正常細胞を除外
- 無血清の維持培地で、薬剤スクリーニング時の干渉と変動を低減
- ハイスループットな薬剤スクリーニングに適した柔軟な培養形式
ヒト膵管オルガノイドを用いたハイスループットな薬剤試験の手順は、こちらをご覧ください。
使用方法
PancreaCult™ Humanによる膵管オルガノイド培養の開始と増殖
ヒト膵管オルガノイドは、最初の3日間はPancreaCult™ OIMで培養を始め、その後はPancreaCult™ OGMに培地を切り替えます。あるいは、PancreaCult™ OGMのみで完全な無血清培養も可能ですが、最初の3日間をPancreaCult™ OIMで培養することで増殖性の膵管細胞をより良くサポートできます。培養開始7日後から継代する必要があり、2-3日ごとに培地交換します。膵管オルガノイドは、PancreaCult™ OGM中で1回継代を経た後、実験やバンキングへの利用に適します。
詳細は英語マニュアルをご確認ください (Technical Manual)。
データ紹介
ヒト膵管オルガノイド
PancreaCult™ Organoid Initiation Medium (OIM; Human) および Organoid Growth Medium (OGM; Human) によって、ヒトの膵臓組織または樹立済みのオルガノイド培養物から膵管オルガノイド培養を開始し増殖できます。ここでは、継代3回目、7日目の膵管オルガノイドを示しています。
膵管オルガノイドの安定した増殖

(A)異なるドナー由来の膵管オルガノイドがPancreaCult™ OGM中で安定的に増殖しました。(B)PancreaCult™ OGMのみを用いて完全無血清で培養することもできますが、培養開始時にPancreaCult™ OIMを用いることで損傷組織の細胞をよりサポートできます。(C)PancreaCult™ Humanは2種の自家調製(DIY)組成に比べて、より強力な増殖を示します。各継代の最後に数えたオルガノイド断片の累積増殖倍率を示しています。
膵管上皮の特徴を示すマーカーを発現
PancreaCult™ (Human)で培養したオルガノイドの免疫組織化学染色像は、膵管上皮に一致するマーカー発現を示します。ここではPancreaCult™ OGMで培養したオルガノイドを次の各マーカーで染色しています:(A)膵管マーカー CK19、(B)同 SOX9、(C)上皮マーカー EPCAM、(D)増殖マーカー KI67、(E)頂端膵管マーカー MUC1、(F)膵管マーカー CA2。オルガノイドは継代2回目(A)、3回目(B, C)、10回目(D-F)にそれぞれ染色しました。
膵外分泌組織と類似した膵臓マーカー発現

PancreaCult™ (Human)で培養したオルガノイドは、膵臓の外分泌組織と似たマーカー発現レベルを示しました。qPCR解析による組織との比較では(A)PDX1、(C)CK19、(F)LGR5がより豊富に発現しており、増殖性膵管オルガノイドの濃縮が示されました。一方、(B)SOX9、(D)嚢胞性線維症膜貫通受容体(CFTR)、(E)CA2は組織と同等レベルに発現していました。発現レベルはハウスキーピング遺伝子のTBPおよびUBCに対して正規化され(ΔCT)、相対発現レベルは全膵臓に対して正規化されました(ΔΔCT)。








