エラスターゼは、240アミノ酸残基のポリペプチド単鎖からなるセリンプロテアーゼで、4つのジスルフィド架橋を含みます（Shotton＆Hartley）。チモーゲン（プロエラスターゼ）として合成され、そのN末端でのトリプシンによる限定的なタンパク質分解によって活性型に変換されます。
エラスターゼは、C末端の中性の非芳香族アミノ酸残基のペプチド結合を優先的に切断します（Schellenberger et al.）。天然のエラスチンを消化する能力があるため、コラゲナーゼやトリプシンなどの他のプロテアーゼと組み合わせて線維組織を消化するために頻繁に使用されます。