Thermo Fisher(Dynabeads) Dynabeads Dynabeads Protein G
- 研究用
Dynabeadsの表面にアルブミン結合部位を除き、Ig 結合部位だけを残した、分子量約45 kDa の組み換えプロテインG を共有結合したビーズです。
ヒト、マウス、ラット等多くの哺乳類のIg に主にFc領域を介して結合します。
ビーズ1 mL あたり240 μgのヒトIgG に結合します。
製品の特長

プロテインA 及びプロテインGとは、それぞれStaphylococcus aureus (黄色ブドウ状球菌)及びG グループのStreptococci (連鎖状球菌、ストレプトコッカス)の細胞壁成分です。これらのタンパク質は、大抵のほ乳類のイムノグロブリンと結合する能力を持っています。 結合は主としてFc 部位を通して起こります。
Dynabeads Protein A 及びDynabeads Protein Gは、プロテインA 及びプロテインG を共有結合で固定化した単一サイズの磁性ビーズ(粒径2.8 μm)です。 これらの製品に利用された組み換えプロテインA 及びプロテインG は、夾雑タンパク質の共精製を防ぐためアルブミン結合部位を含みません。
Dynabeads Protein A 及びDynabeads Protein G は唾液、腹水、血清及び組織培養液または、ハイブリドーマの上清等のサンプルから直接抗体をワンステップで精製するための確かなツールです。 時間のかかるサンプルの前処理及び遠心分離等の工程が不要で、抗体の精製プロセスを迅速かつ簡単なものにします。
また磁気分離法は穏やかな方法で、貴重なタンパク質に最低限の物理ストレスしか与えません。精製の結果、高純度の抗体または免疫沈澱タンパク質が得られます。
技術資料
アプリケーションノート
資料動画
文献
製品関連文献
- A high-throughput UHPLC-MS/MS method for the quantification of five aged butyrylcholinesterase biomarkers from human exposure to organophosphorus nerve agents.
- A U1 snRNP-specific assembly pathway reveals the SMN complex as a versatile hub for RNP exchange.
- An enhanced butyrylcholinesterase method to measure organophosphorus nerve agent exposure in humans.
よくある質問
- Dynabeadsを一時的に凍結させてしまいましたが、使用可能ですか?
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一度凍結させてしまったDynabeadsの使用は推奨していません。凍結によって皮膜に亀裂が入り磁性体が放出されることがあります。凍結/融解を繰り返すとより亀裂は大きくなると考えられるので再度の凍結保存はしないでください。緩衝液に十分に浸かった状態で冷蔵保存(2-8℃)してください(乾燥はパフォーマンスを低下させます)。凍結させてしまったDynabeadsはメーカー保証の対象外となり、ご利用はお勧めしませんが利用の可否につきましては予備実験等の結果を見てご判断いただければと思います。
開く閉じる - Dynabeadsは乾燥してもパフォーマンスに影響ありませんか?
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Dynabeadsを乾燥させることはパフォーマンスが低下する原因になります。
バッファー置換などを目的としてビーズから溶液を除去した場合、すぐに何らかのバッファーを添加し、よく懸濁させて下さい。開く閉じる - Dynabeadsを洗浄後、保存は可能ですか?
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最初のビーズの洗浄ですがビーズの懸濁液 (phosphate buffered saline (PBS) pH 7.4 containing 0.1% bovine serum albumin(BSA) and 0.02% sodium azide) 中のSodium azide(アジ化ナトリウム・防腐剤)を取り除き、実験に用いるバッファーに置換することが目的です。
バッファーを置換して保存したことによる製品への影響はありませんが、洗浄することによりアジ化ナトリウムが取り除かれますので、そのまま長期保管されますとコンタミによりカビなどが発生する場合も想定されます。
数日間であれば滅菌済みのバッファーを用い、コンタミを最小限にして保存していただければ大丈夫だと思います。
この場合も再度使用する際には一度洗浄してください。開く閉じる