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注目の製品情報

2026/03/13

組織サンプルの分散処理をより確実に!自動化装置「STEMprep Tissue Dissociator」

  • 細胞分離
  • 用途別細胞培養
  • タンパク・遺伝子発現解析

STEMprep™ Tissue Dissociatorは、細胞分離試薬EasySep™をはじめ、さまざまな培養研究用商品を提供するSTEMCELL Technologies社が新たに開発した、組織サンプルを分散処理する自動化装置です。

STEMprepTM Tissue Dissociatorとは

STEMprep™ Tissue Dissociator
~ 高品質なシングルセル調製のための、組織分散処理自動化装置 ~

がんや免疫学を含むさまざまな分野の研究開発において、フローサイトメトリーやシングルセルシーケンシングなどに用いるシングルセル懸濁液は欠かせません。高い生存率を維持したシングルセル懸濁液の調製には、組織サンプルを効果的に分散処理する必要があります。しかし、従来の手作業による分散処理は労力がかかる上、一貫性に欠け、変動が生じやすいため、再現性とデータ精度に悪影響を及ぼす可能性があります。

このような課題を解決するため、STEMCELL Technologies社はSTEMprep™組織分散処理システムを開発しました。これにより組織分散処理を自動化し、同時に標準化・効率化を達成できます。

STEMprep™ Tissue Dissociatorは、幅広い固形組織に対応し、効率的で再現性が高く、高収量のシングルセル懸濁液を自動調製できます。さらに、エピトープの完全性と細胞機能も保持します。
装置には、内蔵の温度制御機能、モジュール式拡張性、直感的インターフェースが備わっており、細胞にもユーザーにもやさしい設計です。

組織分散処理ワークフロー

STEMprep™ Tissue Dissociator は、マウスの脳・肝臓・肺・脾臓・腫瘍細胞など、さまざまな種類の組織を効率的に処理できます。

図のように、組織をSTEMprep™ Sample Tubeに入れ、STEMprep™ Tissue Dissociatorにセットして処理します。シングルセル化やホモジナイズなど選択したプロトコールに応じて、「シングルセル懸濁液」または「核酸抽出に適したホモジネート」が得られます。回収したサンプルを、細胞分離・活性化・培養・解析などの下流アプリケーションに使用できます。

STEMprep_flow_jp.png

特長

STEMprep™ Tissue Dissociatorの7つのメリット

STEMprep™ Tissue Dissociatorによる組織分散処理の自動化は、以下の面で優れています。

  • 使いやすさ
  • 温度管理
    4~37°Cの範囲で自由に温度設定
  • 回収率・生存率
  • 表面マーカーの維持
  • 拡張性
  • 柔軟性
  • 低コンタミリスク
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操作方法

簡単な操作でシングルセル化

以下の手順により、登録済みプロトコールなら14~50分で組織処理を完了できます。

  1. プロトコールの選択
  2. サンプルチューブの取付
  3. プロトコールの開始
  4. 処理完了
STEMprep_howtouse.png

データ【1】 高い細胞回収率・生存率・再現性

マウス肺由来シングルセルの高い生存率と収量

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マウス肺を、STEMprep™ Tissue DissociatorとSTEMprep™ Mouse Lung Dissociation Kit(#ST-100-2135)を使用した方法(STEMprep™)、他社装置(Alternative)、または手作業(Manual)で、シングルセル化処理した。(A)全有核細胞の生存率、(B)全肺組織(251-495 mg)あたりの生存細胞の収量、(CおよびD)CD45+免疫細胞、CD31+血管内皮細胞、EpCAM+上皮細胞の割合および収量。生存率、収量、およびサブセット構成はフローサイトメトリーにより評価した。解析前に、赤血球は塩化アンモニウム溶液で溶血させた。データは平均±SD(n = 20)で示し、* p < 0.05、Tukeyの多重比較検定を用いた一元配置分散分析により有意差を評価した。

マウス脾臓由来シングルセルの高い生存率と収量

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マウス脾臓を、STEMprep™ Tissue DissociatorとSTEMprep™ Mouse Spleen Dissociation Kit(#ST-100-2138)を使用した方法(STEMprep™)、他社装置(Alternative)またはSpleen Dissociation Medium(#ST-07915)を使用した手作業(Manual)で、シングルセル化処理した。(A)全有核細胞の生存率、(B)全脾臓組織(63-152 mg)あたりの生存細胞の収量、(CおよびD)脾臓のリンパ系および骨髄系サブセットの収量。生存率、収量、およびサブセット構成はフローサイトメトリーにより評価した。解析前に、赤血球は塩化アンモニウム溶液で溶血させた。データは平均±SD(n = 17-26)で示し、p < 0.05、Tukeyの多重比較検定を用いた一元配置分散分析により有意差を評価した。

データ【2】 細胞表面のマーカーを維持

マウス組織の細胞表面エピトープ保護

マウスの脾臓、肺、骨髄サンプルをSTEMprep™ Mouse Tumor Dissociation Cocktail(#ST-100-2137)で処理した際の、200以上の細胞表面マーカーの感受性を評価しました。この酵素カクテルによる分散処理後も、大部分のエピトープが保存され検出可能なことが確かめられ、腫瘍細胞を一貫して特徴付けできることが裏付けられました。

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(A)STEMprep™ Mouse Tumor Dissociation Cocktailへの感受性により3つのカテゴリーに分けた各エピトープの代表的なフロープロット:安定した(Stable)CD3(クローン145-2C11)、中程度に影響を受けた(Moderate)CD371(クローン5D3)、感受性の高い(Sensitive)CD81(クローンEat-2)。安定カテゴリーでは、染色強度と陽性率の両方が影響を受けなかった。中程度カテゴリーでは、染色強度は低下したが、陽性集団は未処理群と同様に区別できた。感受性の高いカテゴリーでは、検出性が低下し、下流の実験や結論に影響する可能性がある。
(B)200以上のエピトープ評価結果まとめ。ほとんどの細胞表面エピトープは、STEMprep™ Mouse Tumor Dissociation Cocktailとのインキュベーション後も安定かつ検出可能(Detectable)である。

詳細はこちら(STEMCELL Technologies社ウェブサイトにリンク):
Preservation of Cell Surface Epitopes with STEMprep™ Mouse Tumor Dissociation Kit

下流アプリケーションへの応用

STEMprep™ Tissue Dissociatorで調製した「シングルセル懸濁液」または「核酸抽出に適したホモジネート」は、さまざまな応用に適しています。
組織特異的な酵素とプロトコールで穏やかに処理して得られたサンプルは、細胞表面エピトープや細胞機能が保持されています。そのため、以下のような下流アプリケーションにおける質の高い結果をもたらします。

  • 細胞分離EasySep™試薬で任意の細胞種を単離)
  • 活性化ImmunoCult™試薬で免疫細胞を活性化)
  • 培養ImmunoCult™試薬で免疫細胞を増殖・分化)
  • 解析(細胞機能アッセイ、フローサイトメトリー、発現解析)
  • 核酸抽出(高品質・高収量のRNA調製)

マウス脾臓の事例:T細胞の単離と活性化・増殖

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マウスの脾臓から、STEMprep™ Mouse Spleen Dissociation Kit(#ST-100-2138)およびSTEMprep™ Tissue Dissociatorを用いてシングルセル懸濁液を調製した。(A)その後、EasySep™ Mouse T Cell Isolation Kit を用いて脾臓由来のT細胞を単離した。T細胞を200 µLのImmunoCult™-XF T cell Expansion Mediumに2 × 10⁵個/mLの濃度で播種し、IL-2(50 U/mL)の存在下でImmunoCult™ Mouse T Cell Activatorを用いて4日間活性化した。(B)培地のみ、またはImmunoCult™ Mouse T Cell Activator CD3/CD28もしくはCD3/CD28/CD2の存在下で培養したT細胞の増殖倍率。T細胞のフローサイトメトリー解析により、(C)活性化前(Day 0)と活性化後1日目(Day 1)におけるT細胞活性化マーカーCD25の発現、ならびに(D)Day 0とDay 4におけるCellTrace™ Violet標識T細胞の増殖を示した。(E)Day 0とDay 4のT細胞培養の代表的な光学顕微鏡画像。データは平均 ± 標準偏差(n = 4)として示した。

製品情報

装置

STEMprep™ Tissue Dissociatorの本体を単独または拡張ユニットと接続して使用します。
最大で16サンプルを同時処理できます(本体+拡張ユニット3台の接続時)。

製品名 製品コード 内容 同時処理可能なサンプル数
STEMprep™ Tissue Dissociator 4-Sample System ST-100-2112 本体1台のみ 4
STEMprep™ Tissue Dissociator Expansion Unit ST-100-2113 拡張ユニット1台のみ 4(本体接続時のみ)
STEMprep™ Tissue Dissociator 8-Sample System ST-100-2114 本体+拡張ユニット1台  8
STEMprep™ Tissue Dissociator 12-Sample System ST-100-2115 本体+拡張ユニット2台  12

仕様

外形寸法 本体:     400(高)× 284(幅)× 325(奥)mm 
拡張ユニット: 400(高)× 284(幅)× 243(奥)mm 
重量 本体:     14 kg
拡張ユニット: 12.7 kg
電源 100 - 240V(周波数 50/60 Hz)
消費電力 300W
コネクター USBポート × 1(イーサネットポート)
使用温度範囲 15℃ ~ 30℃
使用湿度範囲 10 ~ 80%

消耗品

製品名 製品コード 容量 内容
STEMprep™ Sample Tubes  ST-200-0800  25 Units  使い捨てのサンプルチューブ 

試薬

各組織に最適な酵素を配合した分散処理試薬です。

製品名 製品コード 容量 対象組織
STEMprep™ Mouse Brain Dissociation Kit  ST-100-2130  50 Preparations  マウス脳
STEMprep™ Mouse Lung Dissociation Kit  ST-100-2135  50 Preparations  マウス肺
STEMprep™ Mouse Liver Dissociation Kit  ST-100-2136  50 Preparations  マウス肝臓
STEMprep™ Mouse Tumor Dissociation Kit  ST-100-2137  50 Preparations  マウス腫瘍(固形がん)
STEMprep™ Mouse Spleen Dissociation Kit  ST-100-2138  50 Preparations  マウス脾臓

関連リンク

STEMprep™に関する技術情報です。STEMCELL Technologies社ウェブサイトにリンクします。

技術報告

Preservation of Cell Surface Epitopes with STEMprep™ Mouse Tumor Dissociation Kit(マウス腫瘍エピトープの保護)

学会発表ポスター

Automate Tissue Processing with STEMprep™ for Versatile Sample Preparation(組織サンプル調製と多様なアプリケーション)

動画

Elevate Tissue Dissociation with STEMprep™(装置の紹介)

How to Use the STEMprep™ Tissue Dissociator(操作手順)

Streamline Your Tissue Processing Using the Automated STEMprep™ Tissue Dissociator(オンデマンドウェビナー)

お問い合わせ

STEMprep™ Tissue Dissociatorに関するお問い合わせは、こちらのフォームより承ります。

操作デモについて

STEMprep™ Tissue Dissociatorの操作デモをご希望の方は、下記フォームよりお申込みください。

関連製品

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