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2020/08/31

リキッドバイオプシーに最適!Streck社cfRNA/エクソソーム保存チューブ「RNA Complete BCT™」

リキッドバイオプシーは、血液などの液性検体中に含まれる遊離(セルフリー)生体分子を対象とする研究です。低侵襲・低コストな手法のため、がんを始めとする様々な疾病の早期発見や、疾病のモニタリングに利用するための研究が行われています。
Streck社が製造する血液保存チューブは細胞安定化技術を元に開発され、血液中の各種セルフリー物質を安定して保存することが可能です。
本ページでは、セルフリーRNA(cfRNA)とエクソソームを含む細胞外小胞(EV)を室温保存できる新製品 RNA Complete BCTをご紹介いたします。

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RNA Complete BCTの特長

Streck社 血液保存チューブ RNA Complete BCTは、血液中のCell-Free RNA(cfRNA)およびエクソソームを含むEVを長期間保存することが可能です。

室温でcfRNA、EVを7日間保存可能

血液細胞の破壊や溶血を防ぎ、血漿中のセルフリー成分を安定して保存することができます。

従来品はcfRNAのみ保存可能でしたが、本製品はエクソソームを含むEVも保存可能です。

細胞を安定化:EV量の変化を抑制

細胞が安定化するため、EVの濃度変化が抑制され、回収時の状態を保つことができます。

保存中のcfRNA分解を抑制

cfRNAの分解を抑制し、保存後のサンプルからも高品質のRNAを回収することができます。

NGS、ddPCRに利用可能

抽出後のcfRNAおよびEVは、NGS解析やddPCRに利用できます。

回収は通常の遠心機で実施でき、労力とコストを抑えることができます。

推奨抽出キット

cfRNA QIAamp Circulating Nucleic Acid Kit (Qiagen)

MagMAX Cell-Free Total Nucleic Acid Isolation Kit (ThermoFisher)

Plasma/Serum Circulating and Exosomal RNA Purification Kit (Slurry Format, Norgen)

EV exoEasy (Qiagen)

exo-Spin (Cell Guidance Systems)

Total Exosome Isolation Kit (ThermoFisher)

血液中のcfRNA、エクソソームについて

リキッドバイオプシー(Liquid biopsy)*において、サンプルとして最も利用されているのは血液です。

血液中には、遊離(セルフリー)物質として、細胞から放出された物質や、アポトーシスなどで分解した細胞に由来する物質など、様々な生体分子が含まれています。

*血液や尿などの液体生検に含まれる生体分子を解析し、疾病との関連を研究する分野

血液中のセルフリー生体分子

cell-free DNA (cfDNA)

腫瘍由来のDNA(ctDNA)などが含まれます。

循環腫瘍細胞 (CTC)

組織から遊離した腫瘍細胞です。

cell-free RNA (cfRNA)

細胞外に放出されたRNAです。mRNAのほか、miRNA、lncRNA、snRNAなどのノンコーディングRNA(ncRNA)も含まれます。ncRNAはタンパクをコードしませんが、遺伝子発現、細胞機能に影響すると考えられています。

細胞外小胞(EV)

細胞が分泌する小胞の一つです。直径50-150 nmのものはエクソソームと言われています。

エクソソーム内部には核酸(mRNA、DNA)タンパク質などを含むほか、小胞膜にも脂質や膜タンパクが含まれています。細胞外に放出されたエクソソームは液中を循環し、別の細胞に取り込まれることから、細胞間のコミュニケーションを担う物質の一つと考えられています。

(Reclusa et al., Translational Lung Cancer Research, 2016)

リキッドバイオプシーでは疾患のバイオマーカーとして、とくにncRNAや異常細胞から分泌されるエクソソームに含まれる物質が注目されています。また、エクソソーム自体を治療法として利用する研究が行われています。

(Pardini et al., Cancers, 2019)

(Fitts et al., Advanced Healthcare Materials, 2019)

cfRNA、エクソソームの保存方法

血液サンプルを採取した後、溶血などが起きてしまうと、細胞中のRNAなどが遊離してしまいます。また、保存により分解が起こる可能性もあります。そうするとcfRNAやエクソソームの量・品質が回収時と異なってしまいます。

このため、採取後速やかに血漿を分離してcfRNAやエクソソームを抽出するか、細胞の破壊を抑えるためにEDTAなどの抗凝固剤を添加して保存する必要があります。

しかし、通常の抗凝固剤を利用した保存チューブは室温保存や長期保存により、細胞が徐々に破壊されてしまいます。

Streck社のRNA Compelete BCTは、通常の保存チューブと比べ、リキッドバイオプシーへの利用に適したcfRNA・エクソソームを含むEVの室温保存が可能です。

EDTAチューブとRNA Complete BCTの比較

通常の保存チューブ(EDTA含有チューブ)と、RNA Complete BCTの比較を行いました。

血液サンプルは採取後室温で7日間保存しました。

EDTA=EDTA含有チューブ

RNAC=RNA Complete BCT

①細胞の安定性

EDTAチューブでは保存により赤血球が破壊され、溶血現象が起こっていますが、RNA Complete BCTでは溶血が抑制されています。細胞が安定して保存されており、血漿サンプルが十分回収できることがわかります。

②cfRNAの安定性

BioAnalyzerで各チューブから抽出したcfRNAを分析しました。下部に行くほどRNAのサイズが短いことを示しています。

EDTAチューブでは7日間の保存により、RNAの切断や細胞破壊によりcfRNAの量やサイズ分布が変化していますが、RNA Complete BCTではほとんど変化がありません。

RNA-Seq解析の結果です。遺伝子発現量が保存前よりも高くなった、もしくは低くなった遺伝子がドットで示されています。EDTAチューブでは、保存前後で発現量の変化した遺伝子が多数検出されましたが、RNA Complete BCTは保存前とほぼ変わらない発現量を示しました。

RNA Complete BCTは、回収時のcfRNAの状態を保存することが可能です。

NGS解析の他、ddPCRによる定量にも利用できます。

③EVの安定性

粒子解析システムで観察したEVとその量の変化です。EDTAチューブでは保存によりEV量が変化していますが、RNA Complete BCTではほとんど変化がありません。細胞が安定化しているため、回収時のEV、エクソソームの状態が保存できます。

RNA Complete BCTを利用してサンプルを適切に保存することで、サンプル処理や実験をスムーズに進めることができます!

上記のデータはProduct Flyer(Streck社サイト:英語)に掲載されています。

NGS対応プロトコルもあります!

Streck社が作成した、RNA Complete BCTを利用したRNA-Seqプロトコルが公開されています。

サンプル調製から解析まで、使用する試薬や実験ステップが簡単に確認できます。

RNA Complete BCT RNA-Seqプロトコル

セルフリー・リキッドバイオプシー関連製品

Streck社 血液保存チューブラインナップ

詳細は各製品ページをご確認ください。

Streck採血管 Cell-Free DNA cfDNA、CTCを保存 医療機器
RNA Complete BCT cfRNA、エクソソームを保存 研究用機器
Streck採血管 Cyto-Chex 白血球細胞を保存(フローサイトメトリー用) 医療機器

尿中cfDNAの保存にはCell-Free DNA Urine Preserve

Cell-Free DNA Urine Preserveは、尿中cfDNAを常温で7日間まで安定保存できる保存液です。

細胞上清からのエクソソーム回収にはDynabeadsが便利です!


・表面に存在する膜タンパクを利用した免疫沈降

・特定のサブセットを高純度で回収

・フローサイトメトリーなどさまざまなダウンストリームに適用可能

詳しくは下記ページおよび製品ページをご確認ください。
【Dynabeads】Exosome(エキソソーム・エクソソーム)サブセットを検出・単離

MassARRAY UltraSEEK Panel

  • リキッドバイオプシー対応遺伝子変異解析パネル
  • 肺がん、大腸がんに関連する変異を検出
  • LOD 0.1%

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