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注目の製品情報

2020/08/21

簡便に短時間でエンドトキシンを測定!「Endosafe® nexgen-PTS™(PTS150K)」

  • 微生物・エンドトキシン測定

Endosafe® nexgen-PTS™(PTS150K)は、グラム陰性菌の細胞壁を構成する成分であるエンドトキシンを短時間に測定する持ち運びが可能なシステムです。必要な試薬(ライセート試薬、合成発色基質、エンドトキシン標準品)がすべてカートリッジに封入されており、正確かつ簡便にエンドトキシン試験をおこなうことができます。本システムはUS FDAの認可済みであり、現在の規制ガイドラインの国際調和に準拠しています。

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※ご返却時の送料や必要となる消耗品の費用は、お客さま負担となります。

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Endosafe® nexgen-PTS™の概要・特長

概要

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エンドトキシンとは、グラム陰性菌の細胞壁を構成するリポ多糖類(LPS)です。ごく微量の混入で発熱を引き起こす生理活性物質のため、生体内に直接導入される物質や器具に対するエンドトキシンの残存は厳しく管理されています。エンドトキシンは非常に熱に安定で、高圧蒸気滅菌では完全に失活することはできず、完全に失活させるためには250℃以上で30分以上の乾熱滅菌を必要とします。

Charles River社の「Endosafe® nexgen-PTS™」 は、専用のカートリッジを用いることで、エンドトキシンを簡単かつ短時間に測定可能なシステムです。

動画によるEndosafe® nexgen-PTS™紹介

特長

  • 持ち運び可能なポータブル設計(本体重量1.4 kg、充電式バッテリー搭載)
  • 1サンプルの測定が最短15分で可能(ウォームアップに約5~10分かかります)
  • リアルタイムで解析中のデータを確認可能
  • 検量線の作成が不要(カートリッジ内にエンドトキシン標準品が封入されています)
  • 測定に必要なサンプル量は100 μL(25 μL×4レーン)
  • US FDA認可済(2006年7月認可取得)
  • 管理権限を3段階で管理でき、それぞれのレベルにおけるアクセス権を設定可能

測定原理

Endosafe® nexgen-PTS™システムはリーダー(測定部)とカートリッジ(サンプル添加部)で構成され、サンプル中のエンドトキシン濃度を発色強度で測定します。各サンプルの発色強度が閾値に達するまでの時間を計測するカイネティック-比色法に基づいて設計されています。
各カートリッジには4本のラインがあり、その全てに基質とカブトガニの血液抽出物由来のライセート試薬(Limulus Amebocyte Lysate; LAL)が封入されています。また、4本中2本のラインにはエンドトキシン標準品が封入されており、添加回収率を計算するためのスパイクライン(positive product controls)となります。

PTSカートリッジ 模式図

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LALについて

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1964年にカブトガニ血球抽出物がエンドトキシンの存在下で凝集・凝固する現象が発見されました。この現象を利用してエンドトキシン測定に使用するライセート試薬(LAL)が作られています。
カブトガニ由来のLALはリコンビナントのLALに比べてグラム陰性菌の属 (あるいは種)間での凝集・凝固反応の差が小さく、Charles River社ではカブトガニから抽出したLALを採用しています。

ドナーのカブトガニはアメリカ大陸東海岸にて許可を得た漁師により捕獲され、Charles River社の製造施設にて各個体の負担にならない量の血液を抽出します。資源保護の観点から、血液抽出後のカブトガニの個体は海に戻されます。また、PTSカートリッジは従来の試験法に比べて貴重なLAL使用量の大幅な削減にも貢献しています。

 

 

操作の流れ

Endosafe® nexgen-PTS™システムは、非常に簡単な操作により短時間でエンドトキシンを測定できます。

動画マニュアル:Endosafe® nexgen-PTS™によるエンドトキシン測定

1. 機器の操作

電源を入れ、機器の温度が37℃に上昇するまで待ちます(約5分間)

2. カートリッジの挿入

カートリッジを袋から取り出し、サンプル添加部を上向きにして機器前面にあるスロットに挿入します

3. 必要情報の入力

カートリッジのロット情報、サンプル情報、サンプルの希釈倍率等を入力します(既にカートリッジのロット情報が入力済みの場合は、保存済みのロット情報を選択できます)

4. サンプルの分注~測定

挿入済みのカートリッジの4つの添加部にサンプルを各25 µLアプライし、測定を開始します
約15分以内に結果が得られます(測定結果は装置メモリ内に自動的に保存されます)

 

製品仕様

PTSリーダー

  • 機能:最短15分で測定可能(カートリッジの種類による)
    ・ リアルタイムデータ確認 ― 可能
    ・ PDFデータ出力 ― 可能
    ・ プリントアウト ― 可能(PC、USBメモリは別売)
    ・ プリンター出力 ― 可能(プリンターは指定品のみ)
  • ディスプレイ:LEDバックライトタッチスクリーン(640×480ピクセル)
  • 入力:タッチスクリーン
  • 温度制御:37±1℃(室温20℃でウォームアップ約5分)
  • 外部接続(通信/印刷):USB2.0
  • 寸法、重量(本体):254×137×70 mm、1.36 kg
  • バッテリー駆動時間:3~5時間
  • 電源:100-240VAC、5A、50-60Hz
  • 動作環境:温度15-27℃、湿度10~85%(但し、結露しないこと)

PTSカートリッジ

必要な試薬(LAL試薬、合成発色基質、エンドトキシン標準品)がカートリッジにすべて封入されています。1サンプルの測定につき1枚のカートリッジを使用します。

  • サンプル量:100 μL(25 μL×4レーン=100 μL)
  • 添加回収許容範囲:50 - 200%

 

製品資料

  • Endosafe® nexgen-PTS™システム、関連試薬に関しては製品カタログにてご確認ください。

    Endosafe 製品カタログ

関連リンク

Topics - Low Endotoxin Recovery (LER) 解説記事

弊社取り扱いのEndosafe製品のメーカーでもありますCharles River Laboratories社微生物研究部門の土谷正和先生に、欧米で話題となっているLow Endotoxin Recovery(LER)について解説いただきました。

ご希望の方には記事の基となっている土谷先生の日本語総説の別刷りをお送りいたします。是非、下記リンクからご覧ください。

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