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DNA Diagnostic HemaVision HemaVision-28Q

本製品は研究用です。治療および診断目的に使用することはできません。

  • 研究用

HemaVision RT-qPCRシリーズは、multiplex RT-qPCR法によって、白血病に関連する各種の染色体転座を検出する試薬です。染色体異常により生じた融合遺伝子をリアルタイムPCR(qPCR)で検出するため、短時間・高感度のスクリーニングが可能です。
本製品は28箇所の転座および145箇所以上の切断点(breakpoint)を検出します。

※本製品は3タイプのPCRチューブがあり、それぞれ製品コードが異なります。お使いのqPCR用サーマルサイクラーに適したチューブを選択してください。
0.1 ml白色タイプ(DND-HV01-28Q-WLP)、0.2 ml白色タイプ(DND-HV01-28Q-WRP)、0.2 ml frostedタイプ(DND-HV01-28Q-FRP)

2018/05/14 12:00の製品情報

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本製品は研究目的にのみ使用し、人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないようにご注意ください。

製品の特長

本製品はmultiplex RT-qPCR法によって、白血病に関連する28箇所の染色体転座および切断点を検出する試薬です。

<HemaVision RT-qPCRシリーズの特長>

  • 高い特異性:標的遺伝子に特異的なプライマーを用いたqPCR
  • 逆位の検出が可能:FISH法では困難な変異も検出(inv16)
  • 結果の解釈が容易:qPCRの増幅結果と対応表より転座箇所を特定
  • 正確な実験:内部標準を同時に解析、実験の妥当性を検証可能
  • 迅速:抽出RNAから短時間で結果取得(約4時間)
  • 簡単な手法:標準的なqPCR用サーマルサイクラーおよびプロトコルを使用
  • 低コスト:multiplex qPCRにより1度の実験で複数遺伝子を解析可能

より簡便な解析を行いたい場合は、HemaVision RT-non Nested PCRシリーズや、HemaVision RT-Nested PCRシリーズをご利用ください。

<検出可能な転座箇所および切断点について>

以下の転座箇所が検出可能です。

del1(p32) (STIL-TAL1) t(5;12) (q33;p13) (ETV6-PDGFRB) t(9;12) (q34;p13) (ETV6-ABL1) t(12;21) (p13;q22) (ETV6-RUNX1)
t(1;11) (p32;q23.3) (KMT2A-EPS15) t(5;17) (q35;q21) (NPM1-RARA) t(9,22) (q34;q11) (BCR-ABL1) t(12;22) (p13;q11) (ETV6-MN1)
t(1;11) (q21;q23.3) (KMT2A-MLLT11) t(6;9) (p23;q34) (DEK-NUP214) t(10;11) (p12;q23.3) (KMT2A-MLLT10) t(15;17) (q24;q21) (PML-RARA)
t(1;19) (q23;p13) (TCF3-PBX1) t(6;11) (q27;q23.3) (KMT2A-AFDN) t(11;17) (q23.3;q21) (KMT2A-MLLT6) inv(16) (p13;q22) (CBFB-MYH11)
t(3;5) (q25;q34) (NPM1-MLF1) t(8;21) (q22;q22) (RUNX1-RUNX1T1) t(11;17) (q23;q21) (ZBTB16-RARA) t(16;21) (p11;q22) (FUS-ERG)
t(3;21) (q26;q22) (RUNX1-MECOM) t(9;9) (q34;q34) (SET-NUP214) t(11;19) (q23.3;p13.1) (KMT2A-ELL) t(17;19) (q22;p13) (TCF3-HLF)
t(4;11) (q21;q23.3) (KMT2A-AFF1) t(9;11) (p21.3;q23.3) (KMT2A-MLLT3) t(11;19) (q23.3;p13.3) (KMT2A-MLLT1) t(X;11) (q13;q23.3) (KMT2A-FOXO4)

〇検出遺伝子とチューブの組み合わせ

<実験ステップについて>

① total RNA抽出

 全血、細胞株、単核球、骨髄細胞などからRNAを抽出します。

② cDNA合成

 製品に含まれているcDNA合成試薬とチューブを使って、cDNAを合成します。

③ qPCRチューブへの分注

 合成したcDNAをqPCR用チューブの23箇所に分注します。チューブにはあらかじめqPCR用の試薬が分注されています。23チューブの内、1-6、9-15、17-23は転座箇所および内部標準の検出用、7、8、16はreference gene(ABL1遺伝子)および内部標準の検出用となります。24はネガティブコントロールとなります。

④ qPCR

 qPCR装置での増幅を行います。チューブにより、標的とする転座箇所が異なります。FAM標識およびROX標識の増幅産物は転座箇所およびreference gene由来、Cy5標識の増幅産物は内部標準由来となります。

⑤ 転座(切断点)判別

 各チューブにおいて、増幅が認められた蛍光の種類と、Ct値を確認します。

<qPCR増幅曲線例>

図a:チューブ1-23におけるCy5標識(内部標準)のPCR増幅曲線

  →すべてのチューブで増幅が確認されたため、実験は妥当であると判断されます。

図b:チューブ7、8、16におけるFAM標識(reference gene)のPCR増幅曲線

  →Ct値が規定値(各チューブで異なります)以下のため、実験は妥当であると判断されます。

図c:チューブ4におけるFAM標識(転座遺伝子)のPCR増幅曲線

  →Ct値が規定値(35)未満のため、チューブ4のFAM標識プライマーで増幅される転座が有ると判断されます。

図d:チューブ1-23におけるROX標識(転座遺伝子)のPCR増幅曲線

  →Ct値が規定値(35)以上のため、ROX標識で検出できる転座がないと判断されます。

※サンプルにより、図cやdで表されている、増幅曲線が得られるチューブおよび蛍光標識のパターンが異なります。

増幅結果より、プロトコルの表と照らし合わせ、転座の同定(切断点含む)を行います。図の場合、切断点は t(15;17)(q24;q21)(PML-RARA, bcr3, S-form)となります。

<本製品の構成について>

  • cDNA tubes with reaction mix:cDNA合成用試薬入りPCRチューブ(12本)
  • qPCR tubes with qPCR reaction mix:qPCR用試薬入り8連PCRチューブ(1セット3本、12セット)
  • qPCR tubes:予備のqPCR用チューブ(12本)
  • RNase Free Water:ネガティブコントロール、RNA希釈用(2本)

※本製品は3タイプのqPCRチューブがあり、それぞれ製品コードが異なります。お使いのqPCR用サーマルサイクラーに適したチューブを選択してください。0.1 ml白色タイプ(DND-HV01-28Q-WLP)、0.2 ml白色タイプ(DND-HV01-28Q-WRP)、0.2 ml frostedタイプ(DND-HV01-28Q-FRP)

別途以下の製品が必要です。

  • qPCR用アダプタープレート:お使いの機種に応じて対応する製品が異なります。

<チューブおよびサーマルサイクラー、アダプターの対応表>

「x」マークのある製品が各機器に対応しています。

下記に記載の無いqPCR機器を使用されたい場合は弊社にお問い合わせください。

*:機器付属のアダプター(製品No. 4359652)をお持ちの場合はそちらをお使いください。

**:初回使用前にHemaVision用のColor Compensation kitを使用して色調補正を行ってください。Color Compensation kitについては弊社にお問い合わせください。

***/****/*****:HemaVision製品付属のチューブでは解析ができません。解析前に各機器に対応した専用のチューブにサンプルを移し替えて解析してください。

<HemaVision RT-qPCRシリーズについて>

7箇所の転座を検出可能なHemaVision-7Qもございます。詳細は製品ページをご確認ください。

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製品についてのお問い合わせ

掲載製品の技術情報、在庫や価格など、各窓口にお気軽にご相談ください。

法規制アイコン
毒 毒物及び劇物取締法の「毒物」(法第2条別表第1)を含む製品です。
劇 毒物及び劇物取締法の「劇物」(法第2条別表第2)を含む製品です。
カ 「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(通称カルタヘナ法)の使用規制対象となる製品です。 ご使用に際しては規制に即し適切にお取り扱いください。
労 労働安全衛生法の「名称等を表示すべき危険物及び有害物」(法第57条)、あるいは「名称等を通知すべき危険物及び有害物」(法第57条第2項)を含む製品です。
向 麻薬及び向精神薬取締法の「麻薬向精神薬原料」(法第2条の7、別表第4)を含む製品です。