セミナー概要

タイトル

第1回 ベリタス・エンドトキシンセミナー
エンドトキシン試験の過去・現在・未来 -ウサギ発熱性試験からリコンビナント試薬まで-

日時

2021年7月27日（火）　10:00 – 10:45

利用システム

Zoomウェビナー（オンラインセミナー）

講師

土谷 正和 先生（米国Charles River社, シニア研究員）

概要

医療機器や医薬品のエンドトキシン試験はウサギ発熱性試験に始まり、現在は主にカブトガニ血球抽出液から製造されるLAL試薬が用いられています。近年、LAL試薬の代替品として「リコンビナントC因子」（LAL試薬の構成成分で、エンドトキシン存在下で活性化するプロテアーゼ前駆体の組換えタンパク質）を用いたリコンビナント試薬が市場に登場しました。
Charles River社では、LAL試薬、リコンビナント試薬を用いて、種々の水サンプルを対象とした大規模比較実験をおこないました*。
結果、LAL試薬では陽性反応が出たにもかかわらず、リコンビナント試薬では陰性と判定されたサンプルがみられました。これは注射用水などの品質検査の場面において、リコンビナント試薬で偽陰性を示す可能性を示唆しています。
本セミナーでは、これまでのエンドトキシン試験の歴史について解説いただきながら、リコンビナント試薬の抱える課題についてご講演いただきます。

*Evaluation of limulus amebocyte lysate and recombinant endotoxin alternative assays for an assessment of endotoxin detection specificity. Dubczak J, Reid N, Tsuchiya M. Eur J Pharm Sci. 2021.

本セミナーは、下記の方々を対象としております。
・医療機器・医薬品のエンドトキシン試験に携わっている方
・エンドトキシン研究をおこなわれている方

誠に恐れ入りますが、エンドトキシン試験試薬の販売に関わる企業の方のセミナーへの参加はお断りいたします。

「ベリタス・エンドトキシンセミナー」について

本セミナーはベーシック(エンドトキシン試験の基礎講座)とアドバンスト（少しマニアックなエンドトキシンの世界）に分けて開催しております。

セミナーの予定

1. エンドトキシン試験の過去・現在・未来 【 ウサギ発熱性試験からリコンビナント試薬まで 】（本セミナー）
2. エンドトキシン試験の基礎講座 その1 【 エンドトキシン・リムルス試薬とは？ 】（2021年10月14日）
3. 少しマニアックなエンドトキシンの世界 【 Low Endotoxin Recovery (LER) 】　(2021年12月8日)
   
4. エンドトキシン試験の基礎講座その2 【 エンドトキシン試験における影響因子 】 (2022年2月10日)
5. 少しマニアックなエンドトキシンの世界 【 エンドトキシン試験におけるバイアス 】（2022年4月）
6. エンドトキシン試験の基礎講座 その3 【 エンドトキシン試験法における注意点 】（2022年6月）
7. 少しマニアックなエンドトキシンの世界 【 リムルス試薬の活性化について考える 】（2022年8月）
8. エンドトキシン試験の基礎講座 その4 【 エンドトキシンの除去方法 】（2022年10月）
9. 少しマニアックなエンドトキシンの世界 【 血中エンドトキシン測定に関する話題 】（2022年12月）
10. エンドトキシン試験の基礎講座 その5 【 エンドトキシン試験におけるバリデーション 】（2023年2月）
11. 少しマニアックなエンドトキシンの世界 【 標準エンドトキシンと天然のエンドトキシン 】（2023年4月）
12. エンドトキシン試験の基礎講座 その6 【 エンドトキシン試験法の国際調和と海外の状況 】（2023年6月）
13. 少しマニアックなエンドトキシンの世界 【 保存検量線と用事調製検量線 】（2023年8月）

※ 参加に関する情報は随時ウェブサイト、メールニュースにてご案内いたします。

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