研究者の声

2020/07/01

VERI+ Community 「移植・HLA・MHC」

  • 移植・HLA・MHC

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弊社の「移植・HLA・MHC」関連商品をご利用いただいたポスター発表をご紹介します。

-1- 共存物質がHLA抗体に与える影響について

共存物質がHLA抗体に与える影響について(2019移植学会).jpg


Abstract

腎臓移植でも移植後のHLA抗体測定の保険収載が可能になり、測定件数は増加している。

われわれの施設では、One Lambda社のLABScreen試薬を用いて検査を行っているが、添付文書には、共存物質の影響について明記されていない。
そこで今回、患者血清中に存在し目的成分以外の物質かつ測定値を変化させる可能性のある物質の有無を確認するため、共存物質である遊離ビリルビン、抱合型ビリルビン、溶血ヘモグロビン、乳び、ヘパリン血漿について検査への影響を確認した。
その結果、上記が共存物質として血清サンプル中に存在する場合には陽性・陰性を判断するnMFIの値に影響を及ぼすことがわかった。更に幾つかの共存物質においてはビーズカウントにも影響を与える事が示唆された。

本研究においては、日本のみならず世界で標準品として利用されている抗HLA抗体測定試薬であるOne Lambda社のLABScreen Single Antigenを用いた。nMFIという世界標準の指標であり、常に安定したデータが得られるという理由で我々は販売当初から利用している。

-2- 抗HLA抗体陽性血液疾患患者における同種造血幹細胞移植後のHLA抗体の推移

  • 禿 蘭子
    札幌北楡病院 臨床検査科
  • 第28回 日本組織適合性学会大会(2019年)
抗HLA抗体陽性血液疾患患者における 同種造血幹細胞移植後のHLA抗体の推移.jpg


Abstract

同種造血幹細胞移植(同種移植)患者において、抗HLA抗体(HLA抗体)の存在は重要な情報である。
HLA クラスⅠ抗体陽性患者においてはHLA適合血小板製剤(PC-HLA)が必要になる。また、近年増加しているHLA不一致移植では、HLA抗体がドナー特異的抗体(DSA)であるかどうかがドナー選定に影響する。
多くの施設で同種移植前にHLA抗体が測定されている。同種移植後はドナー免疫に置き換わるため、HLA抗体陽性症例において抗体が低下・消失することが推測される。
HLA抗体の推移はPC-HLAの適応や再移植時のドナー選定に重要となる。
そこで同種移植後HLA抗体陽性患者のHLA抗体の定期的なモニタリングを行った。

結果、長期間抗体を保有する症例があった一方でランダムPCが使用可能になった症例もあり、PC-HLAドナーの負担軽減、医療費の削減、外来輸血の場合にはPC輸血日時の柔軟な調整というメリットもあった。ランダムPCを使用しても移植前に保有していた抗体が陽性化しないことが確認されれば、再移植を考慮する患者にはドナーの選択肢も広がるため有用な情報となる。

本研究をおこなうにあたり、抗HLA抗体検出試薬としてルーチン検査でも採用しているOneLambda社のLABScreen Single Antigenを用いた。本試薬は抗HLA抗体検出試薬として国内外の多くの施設で使用されており、本研究のように長期間モニタリングを行う場合にも信頼性の高いデータを出すことができたと考えている。

-3- NGS法を含めたHLAタイピング技術の比較とNGS法のグルーバル状況調査2

  • 横沢 佑弥
    株式会社ベリタス 技術グループ
  • 第25回 日本組織適合性学会大会(2016年)
2016JSHI演題ポスター.jpg


Abstract

HLAのDNAタイピングはSSP法を始め、SSO法、SBT法などが利用されている。そのような中、昨今では次世代シークエンサー(NGS)を用いたHLAタイピング試薬が新たな手法として認知され始めている。

そこで本研究では現在日本市場で利用されている手法を様々な観点から比較することで、DNAタイピング検査の手法選択に関して検討しやすい情報を提供することを目的とした。

更にNGS法は日本でも数施設で実施されつつあるが、日本における今後の方向性を探る一助として諸外国でNGS法がどのように利用されているかも調査した。

One Lambda社製のNGS試薬AllTypeをベースにその他SBT法ではSeCore、RSSO法ではLABType、SSP法ではマイクロSSP法を用いての比較を実施した。
NGS法での圧倒的な解像度を証明する事ができたことに加えて、RSSO法のLABType XRではRSSO法であるにも関わらず、SBT法とほぼ同等のパフォーマンスである事もわかった。

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