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2018/10/29

無血清培地のサプリメントに最適!高品質なBSAを安定供給(Proliant Biologicals社)

  • 用途別細胞培養

Proliant Biologicals社は、米国に本拠を置くBSA(ウシ血清アルブミン)の大手メーカーです。
弊社では、従来Proliant Biologicals社のBSAは主に診断薬原料向けのバルク供給にご案内しておりました。しかし、研究者の皆様から多くの要望を受け、2017年より少量単位の販売を開始しております。

本稿では、無血清培地のサプリメントにProliant Biologicals社のBSAがいかに優れているかをご紹介します。

細胞培養に必要なBSAの特性・規格

BSAは無血清培地(または低血清培地)のサプリメントとして広く用いられています。 培地に添加するBSAには、特に以下の特性が求められます。

  • 低エンドトキシン ※詳しくは後述
  • IgG不含
  • 低バイオバーデン
  • 水溶液にした際の高溶解性・高濾過性

さらに、原料となるウシの管理からBSAが製造されるまでの過程において、トレーサビリティ(traceability)がとれていることも重要です。

Proliant_BSA_QAimage.jpg

Proliant Biologicals社のBSAは、USDA認可施設で採取された健康なウシ血漿のFraction V(*)タンパクに由来します。Cohn法と熱ショック法を組み合わせた独自の方法でFraction Vを抽出後、さらに膜透析や濾過の過程を経て高純度なBSA(純度:99%以上)が精製されます。
また、Proliant Biologicals社は、International Serum Industry Association(ISIA)によるトレーサビリティ証明書を取得しております。

(*)Fraction V:
1941年にCohnによって開発された「低温エタノール分画法」という血漿タンパク分離法における、5番目の分画(Fraction V)です。Fraction Vにはアルブミンが多く含まれます。

Proliant Biologicals社のBSA 主な規格とおおよその実測値

規格 実測値
タンパク含有率(無水換算) ≧98.0% >99.0%
アルブミン純度 ≧98.0% 100%
可溶性(4%水溶液) 完全溶解またはわずかに霞みがかる状態 完全溶解またはわずかに霞みがかる状態
湿度 ≦5.0% <2.0%
pH(10%水溶液) 6.5 - 7.5(pH 7.0の製品)
5.0 - 5.6(pH 5.2の製品)
6.8 - 7.2(pH 7.0の製品)
5.0 - 5.4(pH 5.2の製品)
プロテアーゼ ≦0.005 Units/mg ≦0.005 Units/mg
エンドトキシン ≦3 EU/mg ≦0.1 EU/mg

※ロット毎にCertification of analysisが用意されています。製品お届けの際に添付いたします。

 

エンドトキシン残存による細胞培養への影響

エンドトキシン(endotoxin)とは、グラム陰性菌の外膜を構成するリポ多糖(lipopolysaccharide, LPS)です。エンドトキシンは微量でも発熱活性などの生理活性をもち、僅かな残存でも哺乳類培養細胞のフェノタイプやタンパク発現に影響を及ぼします。そのため、バイオ医薬品やワクチン製造に向けた細胞培養のサプリメントとして用いるBSAは、エンドトキシンが残存していないことが非常に重要です。

Proliant Biologicals社では他社製品に比べてロット間でエンドトキシン残存量のばらつきが少なく、かつ残存量を数百~数万分の1以下に抑えたBSAを提供しています。

以下にエンドトキシン残存量に関するデータをご紹介します。
無血清培地のサプリメントとして、ぜひご検討ください。

エンドトキシンの残存量の比較

Proliant Biologicals社は、ロット間のばらつきがなく、かつエンドトキシン残存量が非常に少ないBSAを供給していることが分かります。

Proliant_bsa_endotoxin.jpg

A)Proliant:BSA Standard Grade (pH 7.0) 、A – D:他社同等グレード品
B)Proliant:BSA Reagent Grade (Fatty Acid Free) 、A – D:他社同等グレード品
Limulus amebocyte lysate(LAL)法による検出、検出感度は0.001 EU/mg以上です。

BSAのエンドトキシン残存量とIL-8分泌量との相関

エンドトキシン残存量とエンドトキシンの標的細胞から分泌されるIL-8の量には、強い相関がみられます。

Proliant_Relationship_between_endoxin_contamination.jpg

方法:24ウェルプレートに10% FBS含有RPMI1640培地で培養したTHP-1細胞(ヒト単球細胞株)を3x105 cells/1 mL播種し、24時間前培養後に最終濃度が1%になるようBSAを添加しました。
BSAを添加してから24時間後に培養上清を回収し、IL-8の分泌量をELISAで測定したものです。

BSAメーカーの違いによるIL-8分泌量の比較

Proliant Biologicals社のBSAはエンドトキシン残存が非常に少ないため、培養細胞からIL-8がほとんど分泌されません。また、ロット毎のばらつきもほとんどありません。

Proliant_bsa _il-8.jpg

A)Proliant:BSA Standard Grade (pH 7.0) 、A – D:他社同等グレード品
B)Proliant:BSA Reagent Grade (Fatty Acid Free) 、A – D:他社同等グレード品
実験方法は上記「BSAのエンドトキシン残存量とIL-8分泌量との相関」と同様です。

 

Proliant Biologicals社 メーカー情報

proliant-bioligicals_logo.jpg.png

Proliant Biologicals社はBSAの世界3大メーカーの1つで、40%のマーケットシェアを占めています。 原料のウシ血清は、USDAに認可された農場で採取されたものに限定しています。さらに、US FDA認定のGMP製造施設において独自の「Closed Loop」システムで、外部からの汚染を最小限に抑えた高品質な「Fraction V」BSAを製造・供給しております。

1ロットあたりのサイズはおよそ250 kgと大きく、ロット評価の手間を省けます。 Proliant Biologicals社は、米国およびニュージーランドにBSA製造拠点をもちます。両拠点ともにISIAによるトレーサビリティ証明書を取得しております。2か国の製造拠点でISIA認証を取得している、世界で唯一のBSAメーカーです。

Proliant Biologicals社 紹介動画

米国・アイオワ州の製造拠点についても紹介しております。

 

BSAフリーサンプルのご案内

初回評価検討向けにフリーサンプルを提供しております。

 

近日発売!究極の低分子ブロッキング剤

Proliant Biologicals社では、BSAを独自製法で単量体(モノマー)化した「Precision Grade BSA」を近日発売予定です。
Precision Grade BSA」はイムノアッセイのブロッキング剤として、イムノアッセイの高感度化や検出時間の短縮化が期待されております。

Precision Grade BSA」の詳細は、弊社ウェブサイトにて近日公開予定です。

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