FAQ
- タンパク・遺伝子発現解析
- 培養細胞のリン酸化タンパク質を解析するために、免疫沈降でDynabeadsを利用しています。目的タンパク質は回収できているのですが、リン酸化が検出できません。タンパク質の抽出時にRIPAバッファーに脱リン酸化阻害剤等を添加しておりますが、ビーズに結合後の洗浄液にも脱リン酸化阻害剤を添加するべきでしょうか。
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脱リン酸化阻害剤はCell lysate調製時に細胞内に含まれる内在性ホスファターゼによって脱リン酸化されるのを防ぐ目的で加えられます。Wash時点では内在性ホスファターゼは残留していないと考えられるため、不要です。
脱リン酸化阻害剤につきましては、単一の阻害剤をご使用の場合には全てのホスファターゼ活性を阻害しきれていない可能性もございます。
特異性の高い種々のホスファターゼ全てを阻害する万能の阻害剤は存在しないため、一般的に販売されているものは様々な種類のホスファターゼに対する阻害剤を含むカクテルとして提供されています。もしも単一の阻害剤をご使用の場合には、市販のカクテルのご使用も検討ください。
また、事前に検証実験として阻害剤有りと無しの場合のパターンを見て、阻害効果が発揮できているかどうか確認しておくことも大事です。