FAQ
- 移植・HLA・MHC
- LABScreen試薬で測定すると、NCビーズ値が高く出るケースがあります。どうしたらいいですか?
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LABScreen には、何もコーティングされていないラテックスビーズが予め混合されおり、ビーズ自体に対する非特異結合が無いかを確認する事ができます。
NC値が高い原因としては、サンプル中にラテックスに対する抗体がある場合や、その他のタンパク質等の夾雑物の影響で非特異的に反応している事が考えられます。
免疫グロブリン療法を行っている場合には、非特異反応が高くなる可能性がありますので、一定の期間をあけてからLABScreenアッセイを行ってください。LABScreen試薬の結果に影響を与える期間については、薬剤によって異なります。
ビーズに対する非特異結合を除去するためには、Adsorb Out(商品コード:ADSORB)の使用をお勧めしています。Adsorb Outは、何もコーティングされていないビーズであり、このビーズとサンプルを先に反応させることで非特異反応を除去します。ただし、全てのサンプルで非特異反応が低下するとは限りません。
<Adsorb Outメーカー推奨プロトコル(1テスト当り)>
・サンプル血清を新しい1.5mLチューブに30 uL入れます。
・Adsorb Outの入ったチューブをボルテックスします。
・Adsorb Outビーズを血清を分注したチューブに3 uL加えます。
・蓋を締めて軽くボルテックスします。
・室温で30分間、振とうしながらインキュベーションします。
・15000 rpmで5分間、超遠心します。
・上清を新しい別の1.5 mLチューブに移します。この時、チューブ底のAdsorb Outビーズを吸わない様に注意します。使用したビーズは再利用できません。もしAdsorb Outビーズが混入してしまった場合には、再度超遠心して、上清を移します。
タンパク等による非特異反応が疑われた場合には、FBS処理を行うとバックグラウンドが下がる場合があります。
<FBS処理プロトコル(参考情報)>
・血清100 uLに対して FBS 3 uLを加えます。
・37℃で20-30分インキュベートし、10,000gで20分遠心します。
・中間層の血清を別のチューブに移し、LABScreen Assayに使用します。