FAQ
- 移植・HLA・MHC
- マイクロSSP JPNを使用して、外国人のタイピングは出来ますか?
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表はWHO nomenclatureのHLA抗原の認定表です。表で、C*12からC*18はHLA抗原名はなくDNAでの表記となっています。
A*11とA*34はambiguityとなり、日本人のHLA推定アレルはA*11:01/02/13の頻度は9.08%、A*34:01の頻度は0.008%頻度です(2019年日本組織適合性学会報告)。よってこの組み合わせは注意が必要です。
マイクロSSP JPNに入っていない抗原はA36、A69、A74、 A80 、C*16(青カラム) です。人種によってはこれらの抗原頻度がありますので、これらのHLAタイプを持っている人はミスタイプしてしまう可能性があります。そのため外国人をHLAタイピングする場合はマイクロSSP AB/DR、マイクロSSP 1L、マイクロSSP 2Lを用いてHLAタイピングすることをお勧めします。
施設によっては上記のキットを準備できず緊急にマイクロSSP JPNを用いて、HLAタイピングしなければいけない場合があります。その際にはHLAタイピングが各ローカスがヘテロとなっている場合は問題ないと思われますが、ホモのタイプの時は、対立遺伝子が判定できていない抗原の可能性がありますので、注意が必要です。その場合、人種ごとのアレル情報等を参考にして判断してください。
下記のwebで人種ごとのアレル検索が可能です。
http://www.allelefrequencies.net/