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STEMCELL Technologies 抗CD32抗体

  • 研究用
STEMCELL Technologies社製の培地や細胞分離製品に対する性能を確認済の抗CD32抗体です。EasySep™で分離した細胞のFCM評価等について、予備検討せずにご利用いただけます。

ヒトのCD32 (FcγRII) は、貪食、細胞毒性、免疫調節、血小板凝集などの機能を持つ約40 kDaの1型膜貫通型糖タンパク質です。3つの遺伝子(A, B, C)にコードされ、mRNAの選択的スプライシングにより少なくとも6種類のアイソフォームが生じます(IIa1, IIa2, IIb1, IIb2, IIb3およびIIc)。すべてのアイソフォームが、単球/マクロファージ、胎盤絨毛細胞、内皮細胞で発現しています。また、IIbアイソフォームはB細胞に、IIaアイソフォームは血小板、顆粒球に、そしてB細胞に弱く発現しています。IIcアイソフォームはNK細胞や好中球に発現しています。CD32は、単量体IgGのFc領域に弱く結合しますが、IgG凝集体や免疫複合体にはより強く結合します。これらの相互作用は、抗体による検出や細胞分離の実験において非特異的標識となることがあります。
  • Anti-Human CD32 Antibody, Clone IV.3(ST-60012)
    ヒトのCD32を認識するマウスモノクローナルIgG2b抗体です。IV.3クローンはCD32のIIaアイソフォームに最も強く結合し、エピトープはドメイン2のリガンド結合部位の132 - 137アミノ酸 [FSHLDP] にマップされています。IV.3クローンの結合は、フローサイトメトリー解析においてFLI8.26クローンでブロックされることから、両クローンは共通の、あるいは重複するエピトープを共有している可能性が示唆されます。CD32と抗体の非特異的結合を低減するための、ブロッキング抗体として使用できます。
    IV.3クローンは、以下のEasySep™キットで分離した細胞の純度評価において検証済みです:
    EasySep™ Human T Cell Enrichment Kit (ST-19051)
    EasySep™ Human CD4+ T Cell Enrichment Kit (ST-19052)

  • Anti-Human CD32 Antibody, Clone FLI8.26(ST-60135)
    ヒト、アカゲザル、カニクイザルのCD32を認識するマウスモノクローナルIgG2b抗体です。FLI8.26クローンは、単球、顆粒球、血小板と交差反応します。FcγRIIaおよびFcγRIIbへの結合が確認されており、シグナルペプチド、細胞外ドメインおよび膜貫通ドメインにおいてFcγRIIbと同一のアミノ酸配列を持つFcγRIIcへの結合も報告されています。フローサイトメトリー解析において、FcγRIIa特異的なクローンIV.3の結合を阻害します。CD32と抗体の非特異的結合を低減するための、ブロッキング抗体として使用できます。

  • Anti-Mouse CD16/CD32 Antibody, Clone 2.4G2(ST-60161)
    マウスのFc-γ受容体CD16 (FcRIII) およびCD32 (FcRII) の共有エピトープと反応する、ラットモノクローナルIgG2b抗体です。CD16とCD32は、IgGのFc領域に対して低親和性の受容体で、CD32はIgGの凝集体や免疫複合体に対してより高い親和性を有しています。CD16とCD32は、B細胞、単球、マクロファージ、NK細胞、好中球、顆粒球、マスト細胞、樹状細胞などに発現しています。Fc受容体への免疫グロブリンの結合は、食作用、細胞毒性、免疫反応の調節など、複数の免疫学的機能に関与しています。2.4G2クローンは、IgGとCD16またはCD32との相互作用をブロックするため、フローサイトメトリー、セルソーティング、免疫蛍光法などのアプリケーションにおいて、FcR保有細胞への抗体の非特異的結合を最小限に抑えるための前処理に使用されます。

抗体標識の種類:

AD(Alexa Fluor® 488)、AZ(APC)、BT(ビオチン)、FI(FITC)、PE(フィコエリトリン)、PS(PerCP-Cy5.5)、PB(Pacific Blue™)

2018/05/14 12:00の製品情報

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