HLA（ヒト白血球型抗原）技術情報用語集
PCR-SBT法
PCR-SBT（Sequence Based Typing）法はHLA-DNAタイピングの方法のひとつです。
サンプルからDNAを抽出しPCRでDNAを増幅後、シークエンスプライマーを加えてシークエンス反応をおこない、シークエンサーで塩基配列を判読します。解析結果をHLAアレルの塩基配列データと照合しアレルを判定します。
SBT法のうちサンガーシークエンスをもちいる方法では両親由来の2本のHLA遺伝子を一度に増幅して判定するため、塩基配列の組み合わせが確定できない若干のフェーズアンビギュイティが存在します。一方、次世代シークエンス（Next Generation Sequencing: NGS）をもちいる方法（図2）では、HLA遺伝子を1本ずつ個別に読み取れるため確実にアレルを決定できます。
サンガーシークエンスの概要
