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ALDH活性を指標にした幹細胞/前駆細胞同定ツール

[ 2009-09-25 ]

 

 

 
ALDEFLUORとは

 

ALDEFLUORは、細胞のALDH酵素活性を測定して幹細胞/前駆細胞を同定、分離する
ための試薬です。ALDHは造血、神経、間葉、内皮、乳腺を含む様々な系統の幹細胞/
前駆細胞に高発現していることが知られています。


CD34+ cells, CD133+ cells, c-Kit+ cells, Lin- cells, Colony forming cells,
LTC-IC, NOD/SCID repopulating cells

 

ALDEFLUOR:様々なタイプの幹細胞/前駆細胞を同定

抗体を使用せずにがん幹細胞を含む幹細胞/前駆細胞を様々な組織から同定することが

可能な試薬です。
ALDEFLUORのシステムがどのようにワークするかを動画でご覧ください。

 

【ALDEFLUOR® - Identify virtually any type of stem and progenitor cells】  

 

  

 

 

特長

●抗体染色を行わずに幹細胞/前駆細胞を同定
●細胞膜がintactな状態にある、生細胞のみを同定
●In vivo, In vitro共にノントキシック
●簡便なプロトコル、高い再現性
●新鮮および凍結サンプルの両方に使用可能
●細胞表面マーカーに対する蛍光標識抗体と併用可能
●一般的なフローサイトメーターおよびセルソーターで測定
●ヒトの造血細胞以外にも、他の動物種や細胞種にも適応可能
●操作は1時間以下で手順も非常にシンプル

 

 

製品に関する音声解説付きのプレゼンテーションをご覧頂けます。

タイトル: ALDEFLUOR-and Cancer Stem Cells 
内容:

  • ALDEFLUORとは何か?
  • 癌幹細胞研究のためのALDH染色の使用
  • ALDEFLUOR使用の注意点

 

 

 

従来法との違い

 

表面抗原に対するモノクローナル抗体を用いて染色するImmunophenotypingでは、
弱った細胞においても表面抗原は有効であるため、自己複製能・多分化能に乏しい
細胞も含む場合があります。
そのため、目的によってはより精度の高い細胞の絞込みが必要とされます。
ALDEFLUORでは、幹細胞・前駆細胞としての能力が高く、かつ元気な生細胞のみ
を同定します。

 

 

用途

 

●造血幹細胞移植のドナー細胞の品質確認
●(Mesenchymal, Endothelial, Neural)Stem cell populationを用いた
組織再生の研究
●腫瘍のステージング
●ES細胞の分化
など・・・

 

 

文献で確認されているALDEFLUORの使用例

 

・Hematopoietic Stem/Progenitor Cells
・Mesenchymal and Endothelial Progenitors
・Neural Stem and Progenitor Cells
・Mammary Stem Cells
・Cancer Stem Cells
・Universal Marker for Stem/Progenitor Cells

 

最新の文献リストはコチラでご確認ください

 

Featured Publications


浸潤性乳がん幹細胞のマーカーとしてのALDH
 
High aldehyde dehydrogenase and expression of cancer stem cell markers selects for breast cancer cells with enhanced malignant and metastatic ability.

Croker AK, Goodale D, Chu J, Postenka C, Hedley BD, Hess DA, Allan AL
がん幹細胞とそれらの転移における役割についての研究は年々増加しています。これらの
研究により乳がんを含む様々ながんは、自己複製経路の調節不全を経由したがん幹細胞に
起因していることが示唆されています。これらの研究が直面している課題のひとつとして、
これらがん幹細胞の適切な同定が挙げられます。
Crocker et alは酵素ALDHの発現をその他のCSCマーカー(CD44+CD24-CD133+)
と組み合わせることで幹細胞様の性質をもった乳がん細胞サブポピュレーションの強力な
マーカーになることを示しました。ALDEFLUORアッセイとFACSを使用することでALDH
発現乳がん細胞ポピュレーションを単離し、それらがin vitroおよびin vivoにおける
Functional assayで悪性かつ転移性のふるまいを示すことが示されています。
 
 
HER2 regulates the mammary stem/progenitor cell population driving tumorigenesis and invasion.

Korkaya H, Paulson A, Iovino F, Wicha MS.


HER2遺伝子は乳がんの発生、腫瘍成長、転移に関連しているとされています。HER2は

20-30%のヒト乳がんで増幅され、高悪性度の転移性疾患と関連しています。
Korkaya et al.は、正常乳腺上皮細胞と乳がん細胞株のサブセットの両方における

HER2 遺伝子の高発現が幹細胞/前駆細胞の比率を増加させることを示しました。

正常乳腺幹細胞/ 前駆細胞はALDH発現細胞を検出するためにALDEFLUORアッセイ

および in vitro mammosphereアッセイで測定されました。
ALDH発現がん幹細胞はin vitroでの浸潤アッセイおよびin vivo腫瘍形成アッセイで
キャラクタライズされ、これらの発見は、HER2増幅された乳房腫瘍における標的療法のための

がん幹細胞の同定に役立つと考えられます。

 

Breast cancer cell lines contain functional cancer stem cells with metastatic capacity and a distinct molecular signature.


Charafe-Jauffret E, Ginestier C, Wicha MS. et al

正常および悪性の乳腺組織由来の33の細胞株からALDEFLUORアッセイにより

Cancer Stem Cell(CSC)を単離、キャラクタライズした。33の細胞株のうち23で

ALDEFLUOR陽性ポピュレーションを含んでおり、それらの細胞はin vitroおよびNOD/SCID

xenograftで幹細胞の性質を示した。

ALDEFLUOR陽性細胞は、転移を仲介する原因となることが本文献中で示唆されています。

また、今回の研究ではCSCの制御経路のキャラクタリゼーションを促進し、有望な幹細胞

マーカーや治療のターゲットを同定するためのテクニックを確立しています。

 

 

原理

 

細胞のALDH(酵素)+BAAA(基質、Bodipy-aminoacetaldehyde)
→BAA-(Bodipy-aminoacetate、蛍光発光)

ALDH基質のBAAAを蛍光物質はALDHによりBAAに変換され、生細胞内で維持されます。
高レベルのALDHを発現している細胞は、明るい蛍光を発するので(ALDHbr)、フローサイト
メーターでの同定やカウントを行うことができます。また、セルソーターで単離しさらなる
純化やキャラクタリゼーションを行うことも可能です。蛍光を発する反応生成物はインタクトな
細胞膜を持った生細胞内にのみ留まることができるため、ALDHbrとして同定される細胞は
全て生きた細胞ということになります。細胞膜が損傷している死細胞はカウントされません。
ALDHアッセイについての詳細は以下のプレゼンテーションでもご確認いただけます。

Aldefluorプレゼンテーション

 

 

操作手順

 


プロトコル


BAAAを含むALDEFLUORアッセイバッファーに細胞(1×10^6 cells/mL)を懸濁する

37℃、30分間インキュベート

(オプション:細胞表面マーカーに対する蛍光標識抗体で標識)

フローサイトメーターで測定

 


データ例 

 

 

 

技術資料

 

マニュアル(英語) /マニュアル(日本語)
Aldefluorプレゼンテーション
技術資料1:RBC Lysisヒト末梢血の調整

技術資料2:ALDEFLUOR反応細胞のImmunophenotypong
技術資料3:フローサイトメーターのセットアップとコンペンセーション
技術資料4:生きた幹細胞/前駆細胞の同定
技術資料5:抗体を用いない幹細胞同定法
ALDEFLUORに関するFAQ
最新の使用例別文献リスト
海外での学会発表ポスター:マウスCNS細胞のALDH発現と機能の相関

ALDH発現をしているがん幹細胞の同定

 

 

製品リスト

 

コードNo.
品名      梱包単位     
 ST-01700  
ALDEFLUOR   
 40テスト    

 

 

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